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脳出血(*_*)でも、前進だ②

新しい年が明けた。今年の年賀状は送ってきてくれた人にお返事を書く形にした。「年賀状じまい」をする友人が増えて、自分も徐々に減らしていくことを決めたからだ。それでも、年賀状に一言添えることでつながっている友人もいるので、年末にデザインを決めて、すぐに印刷できるように準備しておいた。
 
お正月には、今まで送っていた人から年賀状が届き、お返しの年賀状を書いた。しばらく会っていない人に、1年前の脳出血のことを書くべきか迷ったけれど、この先会うこともあると思い、病気で不自由な身体になったけれど元気にしていることを短く書き添えた。
「私は元気。」何度もそう書いていると、元気になるおまじないをしている気分になる。
 
昨年末、元気をくじく「おまじない」が届いた。派遣会社の担当者からの、仕事の契約が3月末でいったん終了というお知らせだった。予定通りの期間満了なので派遣会社が悪いわけではない。ただ、去年の発症当時は4月以降も引き続き働ける予定だったので、同じように継続させてもらえると私が勝手に期待していて、その当てが外れたのだ。もとの職場に戻るために必死でリハビリを頑張り、希望通りに復帰できて、仕事が生きがいと前回の記事で書いてしまうほど仕事を楽しんでいたので、このお知らせに私は正直気落ちした。
 
7月にはまた同じ仕事の募集がある。またチャンスがある。4月から6月までの3か月間を充電期間と考えることにした。
思えば退院後2週間で、週40時間のフルタイムで働くもとの仕事に復帰して、気持ちは前向きでいたけれど、家の中の整理も、心の整理も不十分なままここまでやってきた。
 
元気をくじく「おまじない」が届いた次の日には、もう私は立ち直っていた。充電の3か月間に何をしよう、それを数えだして元気になっていた。
 
まず第一に考えたことは、仕事を生きがいと考えないことだ。仕事が楽しいのはいいことだけれど、生きがいと考えると、仕事を失った時に生きがいを失う。
3か月の間に、仕事を辞めた後の生きがいを探す手掛かりを見つけようと思う。
 
「書く」ことが好きなので、何か書いてみようか。久しぶりに人形劇の新しい脚本を書くのもありだ。
人形劇と言えば、先週、私以外の仲間4人でやっている公演を観に行った。私が作ったきつねさんが、生き生きと舞台の上で走り回っていた。大人も子どもも、楽しそうに観ているのがうれしかった。私の戻る場所はちゃんとある。
 
趣味。左指は細かい動きができなくなってしまった。でも、手芸は好き。娘にそれを言ったら「ポーチ作ってよ。」と言われた。刺繍で飾ったポーチを想像すると楽しくなってきた。
母親のブラウスを手作りしようと思って生地を買っていたのを思い出した。完成させて母にプレゼントしたいな。
 
楽器が演奏できるようになりたい。昔から、ウクレレを習いたいと思っていた。左手は重いものを持てないけれど、ウクレレは軽そうだ。ウクレレ教室に通うことを想像するとワクワクする。
 
スポーツはどれも苦手だけれど、身体を丈夫にするのに、水泳がいいらしい。今通っているジムはプールがないので、プールのあるジムに変えようか。いや、変えなくても、時間ができたら市営のプールに行くという選択肢もある。
 
フルタイムで働いていると、土日に用事がたまってしまい、友人と会う時間が取れなかった。春には、友だちとお茶したりランチしたりで、たくさんおしゃべりしよう。一人でぶらっと出かけるのもいいな。そうだ、友だちと日帰り温泉に行くことを約束していた。彼女と温泉に行って楽しもう。映画やコンサートにも行こうかな。
 
退院してから、片づけがほとんどできていない。家の中は不用品でいっぱいだ。整理して、捨てたり、譲ったり、ジモティーで売ったりして家の中を今よりすっきりさせたい。
 
あれ?脳出血したことなんて忘れてしまっているよ、私。
考え出すときりがない。仕事をしている方が、仕事を言い訳にして、暇なぐらいだ。
4月から先にやることをリスト化して、計画的に暮らしていこう。楽しみになってきた。
 
4月からもまたワクワクの前進だ。この冬の間にしっかり身体を鍛えようと決心した。
 

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