Ronnie(ロニー)

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Ronnie(ロニー)

ロニーです。 システムエンジニア。便利屋開業準備中。 読書と勉強と音楽と自然と旅とカフェが好きな人。 noteでは主に読書メモなどを投稿。 ロニーブログはこちら↓ https://ronnie-igarashi.com

最近の記事

『イーロン・マスク 下』を読んで。

著者名:ウォルター・アイザックソン 出版社:文藝春秋 発売年:2023年9月13日発売 上巻に負けず非常に面白かった。 上巻がイーロンの幼少期、ペイパル、テスラ、スペースX寄りなのに対し、下巻の方ではスペースXの他、X(Twitter)、オプティマス、ニューラリンク主体の話になっている。 Twitter買収の一連エピソードへの思いテスラやスペースXなどは私のような下々の人間の日常生活からは程遠い世界なのでSFを読んでいるような受け取り方になる一方、Twitterは学生時代

    • 『イーロン・マスク 上』を読んで。

      書名:『イーロン・マスク 上』 著者:ウォルター・アイザックソン 出版社:文藝春秋 発売年:2023年9月13日発売 2024年2月27日読了 イーロン・マスクについての本は竹内一正著の『イーロン・マスクの野望 未来を変える天才経営者』を昔読んだことがあったが、こちらの新しい方も読んでみた。 読み物として非常に面白い。驚きの連続である。 驚くようなエピソード満載まず率直に、よくこれだけプライベートな内容まで詳細に出てくるものだと。 お世辞にもイーロンの性格にポジティブとは

      • 『2035 10年後のニッポン ホリエモンの未来予測大全』を読んで。

        書籍名:2035 10年後のニッポン ホリエモンの未来予測大全 著者:堀江貴文 出版社:徳間書店 発行年:2023年7月3日発売 幅広く最新の情報を得ているためだと思うが、色んなアイデアをよく思いつくなと感心した。 未来予測としては、確かに様々な本や新聞・ニュースなどで得られる情報の通りなので予想外なものはなし。最も膝を叩いたアイデアは駐車禁止対策の件。 他の堀江氏の本でも思うが、極端なまでの資本主義万歳的な主張とソリューショニストとしての考え方にはやや疑問が残る。

        • 『限りある時間の使い方 人生は「4000週間」あなたはどう使うか?』を読んで。

          書籍名:『限りある時間の使い方 人生は「4000週間」あなたはどう使うか?』 著者:オリバー・バークマン 出版社:かんき出版 発売年:2022年6月22日 2024年2月14日読了 素晴らしい一冊だった。 ■未達成タスク山積みの現状自分は今までにほとんど何も成し遂げてこれなかった。 狙った目標で達成できたことと言えば「大学に入学する」と「バックパッカー旅に行く」くらいであるし、 大学は第3希望、 バックパッカー旅でも当初の予定だった「世界一周」は未達成となった。 今で

        『イーロン・マスク 下』を読んで。

          『この部屋から東京タワーは永遠に見えない』を読んで。

          書名:『この部屋から東京タワーは永遠に見えない』 著者:麻布競馬場 出版社:集英社 出版年:2022年9月5日発売 ■はじめに 中上流階級の苦しみとその要因この本は短編集で、基本的に、異なる主人公が1人称で自らの半生や境遇を語る形式をとっている。 前半は特にインパクトが大きい話が多い。 主人公たちは総じて中流以上の東京都心に住む裕福な人々。 豊かで華美な生活を送っているが、それぞれのステージ、境遇でなんらかの悩みやコンプレックスを抱えていて、どうにも幸せそうに見えない。

          『この部屋から東京タワーは永遠に見えない』を読んで。

          『調べる技術 書く技術 誰でも本物の教養が身につく知的アウトプットの極意』を読んで。

          書名:『調べる技術 書く技術 誰でも本物の教養が身につく知的アウトプットの極意』 著者名:佐藤優 出版社:SBクリエイティブ 発刊年:2019年4月6日発売 読了日:2022年12月22日 ■はじめにタイトルに標榜している以上に幅広く有意義な情報が詰まっている一冊だ。 ノウハウとして具体的な書名や方法を挙げている上に、知的アウトプットのインフラ作りと称して生き方やマインドセットにまで具体的なアドバイスを行っている。これは凄い。 個人的に気になったポイントをいくつか挙げてみ

          『調べる技術 書く技術 誰でも本物の教養が身につく知的アウトプットの極意』を読んで。

          『日本人はもうセックスしなくなるのかもしれない』を読んで。

          書名:『日本人はもうセックスしなくなるのかもしれない』 著者名:湯山玲子、二村ヒトシ 出版社:幻冬舎 発行年:2016年5月12日発売 ■前置き 本書はノウハウとかハウツーの類ではなく、湯山氏、二村氏たちにとっての男女間をすり合わせていくことを通して現状の男女のセックス感や現状認識を洗い出していくものとなっている。 湯山氏のことは知らなかったがまぁ個性の強い人で、自己主張が強く、各種コンテンツに関して非常に博識、そして達観している。 二村氏もまた、その仕事を通して男女感

          『日本人はもうセックスしなくなるのかもしれない』を読んで。

          『脱近代宣言』を読んで。

          書籍名:『脱近代宣言』 著者名:落合陽一、清水 高志、上妻 世海 出版社:水声社 出版年:2018年9月18日 2023年7月1日 読了 ■読んだ目的 過去に落合陽一氏の他の著作を読んでいて非常に興味深く、他の本も読んでみたかったため。 事前の興味ポイントは以下。 鼎談とのことだが、他の2人はどのような人か、 落合陽一氏はアート、サイエンス、哲学などの高度な専門知識や情報を、具体的な説明や事前情報などなしに、情報を圧縮して記述するので難解になりがち。先日、有働由美子

          『脱近代宣言』を読んで。

          『情報を正しく選択するための認知バイアス事典 行動経済学・統計学・情報学 編』を読んで。

          書籍名:『情報を正しく選択するための認知バイアス事典 行動経済学・統計学・情報学 編』 著者:情報文化研究所 出版社:フォレスト出版 発刊年:2023年1月3日 既に別の本で知っている物もいくつかあったが、第2章の統計学的視点や、第3章のラストなどは量子物理学、哲学などの学問横断的でとても興味深かった。それぞれのテーマについて既知ではあったが、それらをバイアスという視点で知れたことは大きい。 ■情報源と、自分が受け取った情報は異なる? 陰謀論に引っかかってしまう理由とい

          『情報を正しく選択するための認知バイアス事典 行動経済学・統計学・情報学 編』を読んで。

          『グレート・リセット ダボス会議で語られるアフターコロナの世界』を読んで。

          書籍名:『グレート・リセット ダボス会議で語られるアフターコロナの世界』 著者:クラウス・シュワブ、ティエリ・マルレ 出版社:日経ナショナル ジオグラフィック 出版年:2020年10月23日 ■パンデミック・パニック パンデミックが始まった当初はかなりパニック気味だったのだなと、本書を読んで改めて感じた。 落ち着いてきた今読んでみると、「世の中が不可逆的に大きく変容し、戻らないだろう」という主張が多いことに驚く。 よほど悲観的に受け止めてしまっていたのだろう。 本書を読

          『グレート・リセット ダボス会議で語られるアフターコロナの世界』を読んで。

          今さらながら『バカの壁』を読んで。

          書名:『バカの壁』 著者名:養老孟司 出版社:新潮社 発行年:2003年4月10日 ■はじめに ベストセラーなのでとりあえず目を通しておこう、と読んでみたのだが、想像していた以上に重厚な内容だった。 自分は著者の他の著作も含めてまだひとつも手にしたことがなかったので人となりも主張も知らなかったが、以前佐藤優の本の中で、必読のベストセラーと紹介されていたため興味を持ったのだった。 要約するのが難しいくらい、各章各節の主張が濃い。 なるほど、と膝を打つ部分もあれば、 おそら

          今さらながら『バカの壁』を読んで。

          『お金2.0 新しい経済のルールと生き方』を読んで。

          書名:『お金2.0 新しい経済のルールと生き方』 著者:佐藤航陽 出版社:幻冬舎 発刊:2017年11月 2022年5月19日読了。 とてつもない衝撃を受けた一冊。 読んだ当時の時点に可能な限り記憶を巻き戻して改めて感想をまとめる。 本書は第1章の章題にあるように「お金の正体」を社会構造、特徴から分析、解説したものだが、的確に抽象化されたその見方の精度が非常に高い。 これを知るだけで日常生活における消費や投資、仕事における収入と支出、マーケティングや経営といったお金に

          『お金2.0 新しい経済のルールと生き方』を読んで。

          『世界で最初に飢えるのは日本 食の安全保障をどう守るか』を読んで。

          結論、日本の食料安全保障はゼロに等しく、 アメリカとの力関係のせいであろうか、上流からの改善・改革はほとんど期待できそうにない。 ということが見えて、読後感としては絶望に近い感情を抱いた。 食の安全と国家関係 中国やロシアの目に見えるデメリットが日夜報道される関係で、肌感覚として反中国・反ロシアの機運が強いように感じる一方、 アメリカに対する危機感やネガティブ感情は比較的弱いように感じる。 中立的な位置に自分を置く考え方をもっと広げていくべきだろう。 日米の力関係、そし

          『世界で最初に飢えるのは日本 食の安全保障をどう守るか』を読んで。

          『実力も運のうち 能力主義は正義か?』を読んで。

          マイケル・サンデル著、早川書房 ■目的『無敵の読解力』で佐藤優氏・池上彰氏に取り上げられており内容が気になったため。 ■感想文句なしに最高の1冊。 以下、「介護」と「投資」と「仕事」という視点でそれぞれ感想を書く。 〇介護の経験から見る、「自己責任」の無情さ 自分は昔介護の仕事をしており、多くの障害者・高齢者と接してきた。 そのため、生まれつき重度の障害を負っていたり、事故や病気などが原因で健常者と同じように学び、働けない人にも多く会ってきた。 自分自身は健康ではあ

          『実力も運のうち 能力主義は正義か?』を読んで。

          『DAO(分散型自律組織)の衝撃』を読んで。

          書名:『 DAO(分散型自律組織)の衝撃』 著者:小澤隆博 出版社:明日香出版社 2022年1/29 読了 ■読んだ理由、目標 ・DAOが資本主義社会の病を治す特効薬となりうるかを知りたい ・DAOの成功例が知りたい ■感想 資本主義の負の側面を打ち消すための切り札としてDAOに期待しているが、まだ時間がかかりそうだ。 富を得たものがさらに富を生み出すことで格差がどんどん広がり、貧者側に回ってしまった社会の弱者・敗者が、自由や人権や健康を損なう資本主義社会では、やはり

          『DAO(分散型自律組織)の衝撃』を読んで。

          『 ITエンジニアのための「人生戦略」の教科書』を読んで。

          『 ITエンジニアのための「人生戦略」の教科書 ~技術を武器に、充実した人生を送るための「ビジネス」と「マインドセット」~』 著:平城寿 著 マイナビ出版 2023年1月20日読了。 ■読んだ目的・著者である平城さんが海外ノマドになった経緯と秘訣(要点)を知りたい ・プログラミングで独立するための最短コースを知りたい ・どのように開発技術を得て、アピールして、仕事を取ってくるのかを知りたい ■感想人生が変わるほどではないにしても、自分にとって非常に大きい実入りがある1冊に

          『 ITエンジニアのための「人生戦略」の教科書』を読んで。