10月中旬、まだ色濃くないほんのりと香る秋風に誘われて、東京都町田市にある『小山田緑地』へ行ってきました。

私はよく弟と一緒に色んなことを想像しては話し合い、物語を作るという遊びをしています。そしてある日、地元を舞台に何か物語を考えようとなった時、残念ながら胸を熱くするような雰囲気が地元にないことに気づいたのでした。もちろん生まれ育った地なので居心地は良いです。ですが、物語が生まれてくる気配が、趣が無いのです。

今まで気にしたことはなかったのですが、よくよく考えたら私の生まれ育った町は田舎のようで田舎でない微妙な立ち位置の場所でした。

その日から私は本物の田舎風景というものに憧れました。目前にどこまでも広がる田畑。静かで穏やかな時間と時折頬を撫でる心地いい風。経験したことはありませんが、きっとこういう静かで美しいものだろうと思い描きながら、いつの日かその風景に辿りつきたいと強く願いました。

それから数ヶ月が経ち、友人に散歩に行こうと連れられてきたのが『小山田緑地』でした。
東京に住んでいて、まさかこんな近くに自分が望む場所があるなんてと感激したので、ここに記録として写真を残そうと思います。

と言っても、揺れる葉や鳥の鳴き声、流れる水の音も記録したくて、ほとんど動画で記録してしまったため、帰って見たら写真が全然ない！！という事態になりました。

でも、私が満足してるのでそれでいいです。

いつかこの景色を元に、物語を作ってみたいな。

あ、弟にも小山田緑地、教えなきゃ。

待ってくれ、これだけしかない…だと。
これでは何も伝わらないじゃないか…。

仕方ないのでこれだけは言っておきます。実際に目で見た衝撃はすごかったよ。刈った稲が干されてたり、古い日本家屋がぽつぽつあって、古びた商店に駄菓子が売ってたり。皆さんも是非、自分の目で見て体験してみてください。東京在住の方は遠くまで旅行に行かなくても田舎の雰囲気を感じられるので、とてもオススメです。

そんな事より、
自宅の近くに趣ある神社が欲しい人生だった。
今から引っ越せば……。

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