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最強の素人、1番政治家らしくないボクが総理大臣になってみました

これはラノベタイトルではありません。現実です。

岸田政権について色々と論評をして来ましたが、11/2に経済対策をうった後の内閣支持率が30%を切ってしまったのはさすがに可哀想というか、無慈悲すぎる展開です。ところで私たちは岸田文雄という人物に対して大きな勘違いをしていたようです。

経済対策はしたのだが
確かに17兆円規模の経済対策ですが、真水と呼ばれものは少なく、予算の付け替え(別の名目で予算通したが、今度の経済対策にまわしちゃえというもの)であったり、コロナ対策の未執行分(予算化してたのに使わなかった分)だったり、新たに予算化されたものではない部分が多いです。なのでそもそも使う用途があったがそれに使わずにこれにあてたもの。要は表示を「経済対策」に書き換えただけで、現在の困窮や生活の逼迫に対する、新たに対策されたものではない所が「問題の理解」が本当にされているのか?という疑問につながっています。

急降下した内閣支持率
経済対策の内容はともかく、しないよりはした方が私たちのためになります。にも関わらずこの低支持率は、以前の記事でも書いたように財務省の手のひら返しが大きく関係しています。この財務省の対応のせいで、岸田政権批判をしてもしっぺ返しが無い事を確信した各勢力が一斉に政権批判を打ち出しはじめました。その中には立憲民主党という財務省に完全飼育されていて、おこぼれをもらう事で生きながられてる人たちもいます。立憲などどうでも良いのですが、泉おろしが始まっていますね。このまま内ゲバで滅んで欲しいものです。立憲の支持層がクズ過ぎて比較的まともだった泉代表は見るも無惨な姿になってしまいました。このまま勢力を落とし続けて社会党化するのは時間の問題です。

私たちは勘違いしていた
話を岸田氏に戻すと、この低支持率にも全く意に介していない様子の岸田氏ですが、とんでもなく図太いのでしょうか?どうもそうでは無く、そもそも政治家としては異質な特性を持つ人だったらしいのです。政治家というよりサラリーマンというか普通の人らしいとの話です。政治家にあるギラギラした野心や門閥派閥意識、ライバルは徹底的に叩いて潰す権力者としての本能、など政治家の気質と言われるものが希薄な政治家という事です。なにしろ岸田家や宮沢家は官僚などを多く輩出している家系です。税制調査会長の宮沢氏(岸田総理とは従兄弟)は父親が総理大臣でしたが、この親父宮沢は旧大蔵官僚で後に総理になりましたが、以降宏池会は岸田氏が総理になるまで誰も総理になっていません。実に30年弱、自民党内で宏池会は非主流派だったのです。首相官邸から見えるの景色はその間清和会に独占されて来ました。そして非主流派で1番政治家らしくない岸田氏が総理大臣になったのです。

普通の人
会社組織に所属したら最下層の新人から始まります。その中で出世を志す人たちがいます。その最終目的が社長です。政治家で言えば総理大臣が社長の位置に該当します。普通の人の岸田氏はえらくなりたかったので総理大臣になりました。何か成したい事があって、それを成すには総理大臣になるしかない、とかでは無く、単純にえらくなりたかったので総理になった、そんな感じです。普通の人なので政治家なら尻込みしてしまう防衛費関連もしれっと潜り抜け法案を通してしまいました。「いわゆる政治家連中」はびっくりです。安倍、麻生には出来なかった事を成せたのは、岸田氏が普通の人で普通に仕事をしたからです。政治家らしくないからこそ成せたというのは皮肉というかなんというか。

気にしない
低支持率でも見なければ良いのです。来年の9月の総裁選まで任期はあるのだから、何もしなくても総理大臣でいられます。参院選はさらにその先です。ますます何もしなくてよいのです。最強の素人にはこのまま財務省と戦争してもらいたいのですが、総理大臣は上級国民の最初に居る存在です。周辺には経団連やらの守銭奴どもに囲まれているのでそれも無理な話だろうと思います。が、しかしラノベ主人公的な最強の素人には、誰も倒せなかったザイム真理教の討伐を是非お願いしたいものです。

誰も岸田おろしをしない不思議
実はこんなに支持率を落としても岸田おろしができないのは、「明日は我が身」だからです。主要なメンバーは閣内や党の要職にいるので、総理総裁を刺すというのは裏切り行為です。渡世の義理や信義則を重んじる政治家としては恥ずべき行為です。そんな世界でもし先走れば「明智光秀呼ばわり」され他の人の弾除けに利用されて捨てられます。茂木氏が今年はじめ頃に岸田おろしに動きましたが潰されて、それ以降大人しくしています。あの2人は相当な不仲で、この事実は知る人ぞ知る話です。

状況が悪い
さらに世界的にはロシアは戦争を続け、中東は危なっかしくてアメリカはそっちにリソースを割かれていて、中国は覇権的威圧行為をやめない、国連決議を何度受けても北朝鮮はミサイルを打ち続ける、など問題だらけで為替も不安定。国内需要も賃金も両方伸びず、外的要因も悪過ぎて今リーダーを苦労してもぎとってもリスクばかりです。なのでこのまま岸田氏に面倒を押し付けて、いよいよ弱って来た時に動いた方が良いと判断されています。まあ、政治は騙し合いなので、みんながそう思っているなら、そこは出し抜いて突っ走しる奴が勝つのかも知れません。そうであればノーマークの(空気の読めない)若い議員が出てくるかもです。その若者を総理に据えて羽生田さんあたりが後見人ポジで実質政治を取り仕切るなんていう絵に描いた餅はどうですかね?

「最強の素人、1番政治家らしくないボクが総理大臣になってみました」これはラノベのタイトルでは無く現実です。

では、また別の記事でお会いしましょう。

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