無印良品銀座のギャラリーATELIER MUJI GINZAにて『Life in Art JAPAN CRAFT 百工のデザイン』と題した展示がはじまります。総勢百名を超えるつくり手が出展されています。この展示会場には5名の論考も寄せられており、このひとつを中村が担当をしています。

デザインの世界にいる自分が、クラフトの企画展示に寄稿すること。はじめはすこし戸惑いもしました。しかし、こんかいのタイトルにはしっかり「デザイン」とついている。

僕個人、デザインは人間にほんらい備わっているOSのようなものととみています。それは環境を拡張し、ととのえ、そして制御せんとするいとなみ。そのため道具をはじめ、種々のものごとをうみだしてゆく。つまり近代以降、職業区分都合で不必要に細分化されたおおくの「○○デザイン」や、工芸、アートという分割には、すくなからず違和感をおぼえています。

こんにちの「クラフト」と「デザイン」ということばにある、それぞれの印象と、そこにある距離。これを埋めるようなはなしができればいいな……と。そう生意気におもいつつ、拙い文章をしあげました。

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僕が武蔵野美術大学 空間演出デザイン学科でまなんだころ。主任教授は杉本貴志さんでした。ちょうど小池一子さんが退官された時期。

杉本さんは講義のなか、たびたび無印良品にまつわるさまざまなことーーそれまでのこと、いまのこと、これからのことをーーとても熱をもって口にされていた。そのいろいろなことばをおもいだしもして。

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ちなみに。過日案内いたしました『わたしのからだは心になる?』展会場から徒歩数分のところにあります。あわせて、ぜひ。

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29 September 2023
中村将大