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最期の選択

厚生労働省の「簡易生命表(令和3年)」によると、2021年の日本人の平均寿命は男性が81.47歳、女性が87.57歳。

平均寿命と健康寿命との差は、男性で8年、女性で12年くらいあるらしい。
健康寿命とは、「健康上の問題で日常生活が制限されることなく生活できる期間」と定義される。

健康じゃない状態で、12年も病と闘うなんて、私には耐えられる気がしない。

医療の進歩には頭が下がる。
そのおかげで、今までなら救えなかった命が救われている。
近い未来、映画でみたことがあるような、頭にたくさん線をつないで、何百年もバーチャルで生きる時代が来るのかもしれない。
怪我や病気の為に、これからも進歩し続けてほしいと願う。

でも今回、父の延命治療で考えさせられた。
それは最期の選択。

何かあれば、本人やその家族は、専門家(医師)の意見に従うことになる。
セカンドオピニオンなどもあるが、基本的には、治療方針などは、かかった医師や病院の方針によるところが大きい。
そして、無知の患者やその家族は最終決断を迫られる。

何が正しい選択なのか。
たくさんの選択肢の中から、自分の希望で最期を選択できる未来になっていってほしい。
その為には確かな情報と知識が必要になってくる。
タッチパネルで食べたいメニューを選ぶくらい、誰にでもわかりやすい医療になればいいのにな。
できれば統計に基づく、選択肢ごとのシュミレーションを見たい。

家族は少しでも長くと最善の治療を望むかもしれない。
でも最期は本人が望むようにするのが一番だと思う。

うちの父は、自分の意思で決めることができた。
ただどこまでわかって選択したかはわからない。

私はできるだけ自然なかたちで最期を迎えたいと考えている。

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