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【読書紹介】鬼速PDCA/冨田和成氏

☑️はじめに

【この記事にオススメな人】
・仕事のスピードを上げたい
・アウトプット&生産性を向上させたい
・実践的なPDCAを知りたい

現在、社会人になった際、研修時にてビジネスの基礎として社会人にとって身近なフレームワークになっています。

しかし、著者はPDCAは"知っているけど真の意味で実行できている人"は少ないと言います。

さらにPDCAは、ビジネスに活用できるフレームワークだけにとどまらず、プライベートや人間関係至ることに通用し、自分を成長させ、人生を豊かにしてくれるツールであると著者は紹介しています。

そこで、今回は、ビジネスだけでなく、プライベートの質を高めてくれる行動サイクル"鬼速PDCA"をご紹介していきます。

☑️そもそもPDCAとは

人の行動を、Plan(計画)・Do(実行)・Check(検証)・Adjust(調整)に分類し、それらを繰り返し回すことによって、課題を改善していく手法です。

【本書のPDCAの定義】

・Plan(計画)
経営方針や獲得するゴールを設定することを目的とすします

・Do(実行)
複数のアクションに分解して、具体的なタスクレベルに落とし込みます

・Check(検証)
こまめに検証を行い、実行サイクルの「無駄打ち」を減らします

・Adjust(調整・伸長)
次のサイクルに渡す「調整案」を考えます


※一般的に、Action(改善)と捉えられていますが、本書では、「なぜ成功できたのか」も含めて検証するべくAdjust(調整・伸長)と定義しています。
 
PDCAは、ビジネスシーンに活用できる基本的なフレームワークだけにとどまらず、プライベートや人間関係至ることに通用し、自分を成長させ、人生を豊かにしてくれるツールであると著者は紹介しています。
 

☑️本の内容(ポイント)

・PLAN (計画)
著者は、PDCAが上手く回るかどうかはPLAN (計画)が5割関係していると述べています。具体的に、PLAN (計画)を立てる際、定量化(数値化)するよう勧めています。
 
【具体的なポイント】
ゴールを定量化する(KGI)
現状とのギャップを洗い出す
ギャップを埋める課題を考える
課題に優先度を付け3つに絞る
各課題をKPI化する
KPIを達成するための解決策を考える
解決案に優先度を付ける
 
・DO(実行)
PLAN (計画)が立てられたら、DO (実行)のフェーズに移ります。この段階では、計画の達成に向けてインパクトがある行動を取ることが重要で、かつ定量化するよう著者は説明しています。

※ 「DO」と「toDo」の違いについて
→ 「DO」:解決案
 「toDo」:解決案に沿った具体的な行動

【具体的なポイント】
解決案をDOに変換する
DOに優先順位を付ける
DOを定量化(見える化)する~KDIの設定
DOをtoDoに落とし込む
toDoの進捗確認をしながら実行に移す


 ・CHECK (検証)
この段階では、定期的に振り返ることが重要な点です。振返りの頻度は対象によって異なりますが、「なぜ失敗したのか」、「なぜ成功できたのか」を明らかにしておくことで、再現性が高まり本質的なスキルが身につくと主張しています。

【具体的なポイント】
達成率の確認
失敗要因の洗い出し
成功要因を突き止める

【振返りの頻度例】
KGI:1か月~四半期に1回
KPI:1週間~1か月に1回
KDI:3日~1週間に1回
ToDo:毎日
 
・ADJUST(改善と伸長)
最後に、ここで大事なことは、ADJUST (改善と伸長)の次段階が必ずしもPLAN (計画)とは限らないことです。
サイクル全体を振り返り、「どの部分に問題があったのか」を明らかにします。それはもしかすると、計画段階での課題設定なのかもしれないし、課題に対してDOが関係なかったのかもしれません。全体を俯瞰してみて、問題のあるところにアプローチしていきます。

【具体的なポイント】
検証の結果を踏まえて、次のサイクルに渡す調整案を考える。
ゴールレベルの調整
計画レベルの調整
解決案や行動・タスクの調整
調整不要(継続)
調整案に優先順位を付け絞り込む

☑️さいごに

私も鬼速PDCAを取り入れていくなかで、ビジネスはもちろんですが、プライベートでも範囲を広げることができるツールであると再認識しました。

特に日頃からPDCAを回していくことによってPDCAをさらに進化させることができること、つまり人生を有意義にしてくれるツールであることをあらためて感じました。

「PDCAなんて古い」
「PDCAなんてもう分かってるよ」

という方も中にはいらっしゃると思いますが、その概念を良い意味で裏切ってくれる良書となっていますので、少しでも気になる方はぜひご一読をオススメします。

あなたにとってより良いインプットの一助になれば幸いです。

それではまた!

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