たけのこ

しがないたけのこ。 思考の整理や読んで面白かった本の備忘録に使っていこうと思います。

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  • FR0SCのこっち側 【FR0SC】

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    “Inside FR0SC”。 FR0SCの中の人達が、活動の裏側や、考えていること、クリエイティブな活動を語ります。 (それぞれの記事は個人の見解であり団体を代表するものではありません)

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最近の記事

オリーブと紅葉と小豆島と。

先日オリーブを採りに小豆島に行ってきました。 ついでにお醤油の蔵を見たり、瀬戸内海の穏やかな海で釣りをしたり、寒霞渓の紅葉狩りにいったりと、小豆島を満喫。 小豆島には穏やかな空気が流れ、まるで精巧にカットされたダイヤのように眺める角度によってさまざまな美しさを見せてくれました。 その一部始終を写真とともにご覧いただければと思います。 小豆島へ 姫路港へ車で向かい 早朝に出発です。100分の船旅は朝早かったこともあり、そのまま100分の睡眠時間になりました。 おり

    • 自分のために、周りのために、痛みを引き受けられるか。

      そうだ痛かったな痛い。 ふと気づいて左腕に目を向ける。 前腕の一部分が赤黒く変色し、少し皮膚が膨れている。 きっと昨日、仕事中にドライアイスを触ったからだろう。 一気に大量のドライアイスを運ぼうとしたせいで、無理な姿勢を取る中で長時間触れていた部分があったことを思い出す。 あの時は確かに痛かった。 正確に言えば、「痛いと思って」いた。 蹴りも殴りもしないのに喧嘩が強いと言われる昔から自分は痛みに対して反応が鈍いような気がしている。 幼年期から少年期にかけては、特

      • 虚無からラーメン

        なんだか死にたい。なんの問題もないのに。 時々意味もなく死にたくなる時がある。 それは積極的なものではなく、消極的なものだ。 なんだかすべてが味気なくて、なにをしていても空虚に感じてしまう。 何のために稼ぐのかわからない金を稼ぎ、時間が来れば画面の前に座り録画された教授の顔を見て右の人差し指を少しだけ上下に動かし、まずいわけではないが特別おいしくもない食事を摂り、明日のことを考えて眠りにつく。 もちろん日々の中で、友人と連絡を取り合ったり、先生と会ったり、映画を観たり本

        • ヒッチハイク旅 家の前から北海道編(2)

          * 前回のお話 大筋は、とある大学生が北海道へ向けて家の前からヒッチハイクを始めて、SAへ徒歩で侵入するためにとある駅へ着いたところまでの話である。 それでは続きを書いていこう。 * その駅からSAに入ってしまえば、あとはどの車でも乗せてもらえれば目的地に着くというイージーで極楽な旅が待っている。 駅に着くとSAを目指し傾斜の激しい坂を上り、時々汗を拭き、水分を補給しながら約束の地を目指しただ歩き続けた。そこにたどり着けばこの旅は終わる。そう信じて苦も苦だと思わず

        オリーブと紅葉と小豆島と。

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        記事

          夏の軽井沢で気ままに写真を。

          八月後半の軽井沢。友人に会いに。 きままにパチパチと写真を撮りました。 いい感じの光だなーとか、いい感じの形だなーと思って撮っていたので、あまり軽井沢感がでなかったので反省です。 写真自体はなかなか満足でした。 次回はもっと「これが軽井沢なんだ」っていう写真が撮ってみたいなと思います。 友人の家の近くの公園にて。 空が広くて気持ちいいんだよね。 デジタルっぽく色をぐねぐね。 枠は公園の屋根。これは屋根なのか? やってみたかった、こういう感じの現像。それだけ。

          夏の軽井沢で気ままに写真を。

          ヒッチハイク旅 家の前から北海道編。(1)

          ある夏に僕は北海道で二週間の無賃労働をするためにとにかく北へ向かっていた。 一ミリでも先に、タダで、進みたかった。 なぜなら現地までの交通費が支給されないからだ。 そして僕は金欠だった。 だから家の目の前でスケッチブックを掲げて、ヒッチハイクを始めた。 もしこの時の僕に助言できるならこう言いたい。 「お金がないならお給料も交通費も出るところでバイトをしなさい」。 しかし若さに理屈など通用しない。 友人に誘われ、広い空と限りない大地に囲まれた夏の日々をともに夢見

          ヒッチハイク旅 家の前から北海道編。(1)

          計画はすべてが無に帰った。 ありもしない未来はなるべくして現実になった。 今日も今日がある。 今があって今を生きる。 それだけのことだ。 なにも難しいことはない。 正義も理想も矛盾もない。 ただ今ここにいる。 心はひどく静かでただ体が呼吸を続けている。 周りが不思議とすっきりして見える。 にぎやかな音は消え、色とりどりの塵芥が吹き飛ばされていく。 後に残ったのは微かにキラキラと、しかし同時に訴えかけるように力強く光を放つなにかだけだった。 そのいくつか

          紫陽花と井の頭公園。

          吉祥寺で羊毛やら綿やらから糸を紡ぐ練習のあとの帰り道、井の頭公園でしゃしん。なんだ、このスローライフ感。 実際は必要に駆られて尋常ではない量を紡がなくてはならない状況なので、余裕など微塵もない。 この話もしたいけれど、今日は新鮮なうちに写真を。 買ったばかりのカメラを濡らすまいと片手で傘を差しつつの撮影。なんだかいろいろ雑になってしまったなと撮りながら思いつつ、ただただ時間を忘れて楽しみました。 ボケるのがただただ楽しいカメラ入門者の写真たち。もっとうまくなりたいなあ。

          紫陽花と井の頭公園。

          男子高校生が女子いっぱいの吹奏楽部に入ればハッピーだろうか、いやそんなことはない。

          バシッ! 一瞬のことだった。 腹部に大きな衝撃を受け、気づいたころには宙に身は投げ出されていた。 地球に引き寄せられるようにして落下が始まり、次の瞬間には毛虫の体は地面にたたきつけられる。 毛虫をたたき飛ばした彼女はそのまま口を開いてこう言った 「それで君は反省しているの?」 最上級生全員に囲まれる中、静かに僕は答えた。 「いいえ、僕は間違っていません。」 ✜✜✜ これは僕が高校一年生のとき春先にあった出来事の話である。当時僕は一切経験の無かった吹奏楽部に入

          男子高校生が女子いっぱいの吹奏楽部に入ればハッピーだろうか、いやそんなことはない。

          三年かけて大学辞めたのに、なぜかまだ大学にいる男の話。

          僕は一度大学を退学している。今は別の大学で大学生をしている。こんな背景を持っているといろんな人に聞かれる。 「なんで前の大学を辞めて、今の大学に来たの?」 「前の大学では何をしていたの?」 そんな時僕は口ごもって、しばらくなにをどう言おうか逡巡して、 いつも通り 「まあ、いろいろあったんだよ。」 と言う。 相手は物足りなさそうな顔をしたり、聞いてはいけない質問だったのかと反省してしまったりする。 別に話したくないわけじゃない。ただあまりにもとりとめがなくて、ど

          三年かけて大学辞めたのに、なぜかまだ大学にいる男の話。

          リーダーが悩みをさらけ出すような組織は終わっていると思うが、自分はあえてそうしようと思う。

          このシリーズでは学生団体なんて糞喰らえと思っていた若者が、大学入学後、期せずして学生団体を作り上げ、その長となってしまった際の珍道中を現在進行形で書き綴っていこうと思います。なので今後の予定は未定です。悩みと出来事の数だけ記事が上がります。どうぞお楽しみに。 なんの団体なんですか。ラーメン部ではありません。昨年はラーメンを作るために、小麦を育て、ニワトリを卵から孵し、麺切り包丁を鉄から打ちました。一杯ラーメン作るのに一年ちょっと掛かりました。 といってもラーメンを作る団体で

          リーダーが悩みをさらけ出すような組織は終わっていると思うが、自分はあえてそうしようと思う。

          2020/04/22

          ずっと書いては消してを繰り返している。 納得がいかない。 なにを書いても嘘を書いている気がする。 サン=テグジュペリは著書の中で以下のように述べている。 離別や、不在や、距離や、帰還の観念は、言葉こそ同じでもすでに同じ現実を含まなくなっている。今日の世界を把握するのに、ぼくらは昨日の世界のために作られた言葉を用いているわけだ。過去の生活が、よりよく人間の性情に適するように思われるというのも、理由は、ただ過去の生活が、よりよくぼくらの用語に当てはまるからにほかならない。

          ああ、何書こうかな。ハトの話でいいか。

          なにか書かなくてはいけないのに、何も思いつかない。 かれこれ1時間ほど真白な画面を眺めただろうか。 しかし、なにも浮かんでこない。 自分とパソコンしかいないのに、あまりの静寂の長さに気まずい空気が流れ始めている。 初対面の人と会話して、初めのジャブでまったく共通項を発見できずに間があいてしまった時と同じくらい気まずい。 それでもその静寂に耐え切れず、苦し紛れに独り言のように言葉を発する。 「ああ、何書こうかな。ハトの話でいいか。」 まさかそれが今回のタイトルにな

          ああ、何書こうかな。ハトの話でいいか。

          中国旅行(大連編①)

          現地の人は何を言っているのか分からないし、Wi-Fiは無いし、これといった観光地も無いけれど、あの空気は何故だか忘れられない。 そんな大連旅行中に書いた個人的備忘録。 出発時刻1時間前に成田空港に到着。 少しギリギリを攻め過ぎたかな、なんて思いつつチェックインも搭乗も問題なく無事に出発。 会う人会う人に少し急いでね、って言われたけど。 2.3時間くらい飛行機に乗って、大連空港に到着。 まず事前に買っておいたsimを入れるが上手くアクティベート出来ない。 言語が分

          中国旅行(大連編①)

          旅をする木 フレーズ

          ここへ来ると、神話学者ジョセフ・キャンベルの言葉をよく思い出します。「私たちには、時間という壁が消えて奇跡が現れる神聖な場所が必要だ。今朝の新聞になにが載っていたか、友達はだれなのか、だれに借りがあり、だれに貸しがあるのか、そんなことを一切忘れるような空間、ないしは一日のうちのひとときがなくてはならない。本来の自分、自分の将来の姿を純粋に経験し、引き出すことのできる場所だ。これは創造的な孵化場だ。はじめはなにも起こりそうにないが、もし自分の聖なる場所をもっていてそれを使うなら

          旅をする木 フレーズ

          気流の鳴る音 序章~Ⅰ カラスの予言-人間主義の彼岸 「読書整理」

          読書整理今回のnoteでは、興味深く刺激的だけれども、自分の理解が十分に到達していないと思われる本の内容の整理を目的として筆を走らせてみようと思います。 この整理にどのような方法が最適か模索中ですが、まずは気になったフレーズを中心に解釈していきたいと思います。 主に自分の思考の整理のために書こうと思っていますが、このnoteを読んで多少内容が理解が伝わったり、取り上げた本に興味を持っていただければ幸いです。 また多く曲解・誤解などが含まれると思うので、もし内容が気になっ

          気流の鳴る音 序章~Ⅰ カラスの予言-人間主義の彼岸 「読書整理」