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好かん殿じょを⑥(最終)蛙どんの正体

  好かん殿じょを 八畳敷ぃ据えて
  見れば蛙どんの おはらハア
  蠅獲い姿
               「鹿児島おはら節」より

《蛙どんの蝿獲い姿》


  その一方で、数百年という長い歴史を継いだ「武士」という身分がありました。

 その結婚に関する習俗は、庶民と大きく違っています。
 武家社会では、何事につけ父親の許しが第一条件でありました。
 気の早い家では、まだ幼児のうちに結婚する相手が決まっていたとも言い
ます。当然、父親どうしが取り決めたものです。

 「政略結婚」が武家にとっては常識で、結婚によって繋がりを作ったり、人質として機能させたりしたのです。

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