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リアル店舗こそデザインに投資したほうが良いと思うメモ


Roposが登記してから1年が経ちました。オープン当初は、本当にお客さんがくるか不安だったのですが、お客様にも恵まれ、初年度としてはまずまずのスタートを切れました。

創業当時の支出項目は他のnoteで共有しますが、事業者に支払った項目として一番大きかったのがブランディング・コンセプトデザイン費用でした。これを信頼できるデザイナーにお願いしたのが、1年間の1番正しい決断だったと思います。

定年を迎えた母と息子による会社立ち上げ

母と息子で新しく会社・事業を立ち上げることにした2022年9月。事業内容は決まっていませんでしたが、会社のバックボーンとなるコンセプトなどを明言化したい想いがありました。

地元那須では、オープンしたお店がすぐ潰れてしまったり、5年ぐらいすると何のお店かわからない店舗が並んだりしています。

観光業がメインの土地柄のため、「あれも売れる、これも売れる」みたいな形で、目の前の売上をあげるために動いてしまって長期的に潰れていくお店を小さい頃から見ていました。

そのため、しっかりとしたコンセプトを決めないと、自分たちのお店が何のお店かわからなくなり、潰れてしまうという危機感がありました。

知り合いに相談

そのため、9月上旬ごろから前職の後輩に相談。
「ロゴ制作-ブランド・コンセプト制作」まで手伝ってもらいました。

「どういうサービスを提供したいのか」「提供したい情緒的価値・機能的価値は何か」「どういう想いを持ちかえってもらいたいか」などを順序を追って決めていきました。ROPOSという社名も一緒に決めていきました。

お店の名前の由来:
「ROPOS_LIfe in the woods」

・母:店主ヒロコの名前からとったRO
・癒しという単語(ルポ)のPO
・雑木林・小さな森という単語(コピス)のSU

これらを合わせた造語で、「ロポス」という店名になっています。「ヒロコの癒しの森」という意味合いです。

他のブランドコンセプトなどの一部は下記のような形でまとめていきました。

ブランドキーワード
やること・やらないこと

社名決め、ロゴ制作、ブランドコンセプト制作などをプロにお願いすると結構なお値段がかかります。

それでも、ビジネスの向かうべきコンパスができることは大きな意味があると思っています。「誰にどんな価値を提供するのか」がブレなければ、あと進むだけなので。

1人で立ち上げしているときは、自分のことが1番視えていない可能性があるので、必ず外部の方に相談したほうが良い、餅は餅屋だなとこの1年間で痛感しました。

ブランドデザインに投資して良かったこと・悪かったこと

投資して良かったこととしては、下記の通り。

計算外の良かったこと:

  • 人に協力してもらいやすくなった
    →普段、忙しい人で新規を受け付けてない人でも、コンセプトに共感してもらえ手伝えてもらえた

  • リアル店舗を作る際にやるべきこと、やらないことの判断がついた
    →お店のデザイン、仕入れるもの、什器選びなどがぶれなかった。「ROPOS」の意味に入っている森を表現するために、ウッドチップの床というアイディアも思いついた。

  • 「らしさ」の意思決定をしやすくなった
    →「ふわっ」としている部分を言語化できてるため、日々コンセプトを見返しながら、意思決定ができた

  • オリジナル商品開発時に、「売れそう」ではなく、「喜んでもらえそう」の視点で開発できるようになった
    →どんな人に購入してもらい、どんな想いをしてもらいたいかがはっきりしているため、商品アイディア・デザインなどをに一貫性が持てるようになった

  • 意思決定の伴走者になった
    →小さい会社だと相談できる人があまり周りにいませんが、意思決定を日々しなくてはいけません。正直、経験したことないことだと悩みます。そんなときには、原理原則として戻るところがあると助かりますし、一人でも正しい意思決定ができると思います。そんなときに、制作したデザインガイドライン・コンセプトシートが助けになっています。

悪かったことは、最初にお金がかかってしまうことぐらいです。

ハードより、デザインにまず投資するべき?

正直、まだ1年ぐらいしかお店オープンしていませんが、デザインに投資して本当に良かったと思います。補助金の関係も多いからかまずは建物や設備投資から始める会社さんが多いと思いますが、「何を提供したいか」「誰に喜んでもらいたいか」「どんな想いをしてもらいたか」などといったソフト面・デザイン面に時間などを使うべきです。

「デザイン」は目に視えるものと思いがちですが、「何を提供したいか」「誰に喜んでもらいたいか」「どんな想いをしてもらいたか」など再定義しながらアウトプットしていくこと全体がデザインだなと感じています。

ここを決めたから、「ROPOS」という名前の由来である「癒しの森」を表現するためのお店づくりもスムーズにできました。

森を表現するためのウッドチップの床

地方であればあるほど、ハードに投資しがちですが、デザインに投資していく流れも増えていくといいなぁと心から思います。色んなお客様に褒めていただけるお店ができたのは、目に視えない部分をデザインしてもらったからだと思います。

「一体いくらかかったの?」などの質問があればご連絡ください。結構、投資は怖いけど、信頼できる方に頼めば間違いないかなと思います。

今年も何卒宜しくお願い致しますby カーブ




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