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Favorite ART #11

こんばんは🌙ロリアです🌹

今夜は「Favorite ART」からロリアの好きな映画④&児童文学についてお話しします。

映画のタイトルは「ネバーエンディング・ストーリー」です。
(ネタバレがあるのでご注意ください)
かなり有名な映画ですが、1985年公開の映画で結構古いので、意外と見ていないという人も多いようです。何作か続編もありますが、やっぱり1作目はかなりインパクトがあります。
余談ですがロリアが小さい頃作った自作のぬいぐるみが、この物語に出てくる幸運の白い竜ファルコンにそっくりで愛着が湧いたのを思い出します。

原作は児童文学作家ミヒャエル・エンデの「はてしない物語」ですが、内容の相違など色々あって余り実写映画化には関わっていないようです。
それでもミヒャエル・エンデの描く独特の世界観はかなり伝わってくると思います。主人公の少年バスチアンが手にした不思議な本の中の世界ファンタージェンでの、最大の敵は誰の目にも見えない何者かです。絶望や諦めが、人間の心から夢や希望を奪っていき、「虚無」というものに徐々に世界が消されて行ってしまうのです。
想像すること、信じること、自分が思いを生み出すことで世界が創られていて、思いを無くしてしまったら虚無にすべてをのみ込まれて世界が終ってしまいます。そう、それはすべて本の中のお話し、、、のはずでしたが、本を読んでいる現実世界の少年バスチアンが、最後の希望を手にしているのです。
人間の子供バスチアンの望みが新しいファンタージェン、世界を生み出す力なのです。

子供の頃は虚無という見えないものが敵という設定がとても怖くて斬新で驚いた記憶があります。今思えば、自分の思い願いが世界を創るという宇宙の原理がベースのお話しで、これはこの世界の真実だったのですね。
誰もがバスチアンだったんだなぁと思います。

そしてミヒャエル・エンデといえば「モモ」も好きな物語です。
モモは他の人とは違います。何処で生まれて何処からきたのかわかりません。ある日ある街の円形劇場の廃墟に住み着いたモモ、街の人々はなぜかモモに話を聞いてもらうと色々なことが解決して幸せな気持ちになるのです。でもモモは特別なことはしません。ただみんなの話しを聞くだけです。何の意見も同調もせずに相手の話しをただ聞くだけで、話した人は自分で答えを見つけて解決するのです。
モモは冷静に本当の自分を取り戻させてくれる鏡のような存在で、そしてすべてを受け入れてくれる少女です。
ここでは、時間泥棒が敵になって物語が繰り広げられます。

ミヒャエル・エンデの作品の敵はどれもなかなかリアルで面白いです。
「モモ」は本当は自分がすべての答えを知っていることを教えてくれます。
でも時間泥棒の誘惑に洗脳された街の人々は、大切なことを次々と忘れていってしまいます。
「はてしない物語」では、世界が絶望に襲われてもし夢や望みを持つことを失ってしまったらどうなるか、自分の望み願う力が世界を創ることを描いています。
年十年も前の作品ですが、どちらもとても現代的なテーマですね。
児童文学ということもあって俯瞰して見やすい読みやすいけれど、とても大人の心にも響く作品で好きです。

ロリアの憧れはモモが大人になったような存在です。
あなたがどんな存在でも、良いことをしても悪いことをしても、誇れることも恥ずかしいことも、すべてそのままで受け入れて愛してくれる存在です。
本当はすごく自然なことだけど、大人だからこそ難しいことかもしれませんね。

それでは今夜はこの辺で。
心も身体もしっかりと栄養と休息をとってね。
今夜も夢の中で一緒に楽しく過ごしましょう。おやすみなさい☆


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