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ベイベー、滝沢歌舞伎に出会う。

「滝沢歌舞伎ZERO FINAL」映画館生中継(4/22夜&4/30昼)に行ってみた〜そしてベイベーは思った〜

何にせよ、知らない世界を知るのは楽しい。

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彼らへの入口は、Johnny's Gaming Room…になるかと思う。いや、もしかしたらシブヤノオトかもしれない。いずれにしても、まずはこの辺りで一部のメンバーを把握したところから始まる。

その後、ミッチーさんの推し事とロケ地の繋がりがあったことがきっかけで見た「JUICY」のMVや「それSnow Manにやらせて下さい」でのパフォーマンスに興味を持ち、「JUICY」のMVが入っているアルバムを買った。

初回盤Aだけつもりのはずが、ハマって初回盤Bを追加し、You Tubeチャンネルを登録し、シングルにも手を出し、気づけば9人全員判別出来るようになっていた。

そこそこハマっている自分を自覚し始めたタイミングで、このライブビューイングである。

自分が御用達にしている(会員になっている)映画館でも対応すること、かつその近くに行く用事がある週末が期間に含まれていることが分かり、その日の一公演に的を絞り、取れたら行ってみよう、と決めた。

…ら、取れてしまった。

極力新鮮な状態で観たいが、あまりにも未知の世界過ぎて何も知らないまま行くのは怖いのでほどほどの前情報を仕入れて、いざ当日。

開始早々に、これは考えてはいけない世界と察し、後はひたすらに押し寄せる世界に身を委ねた。

確かに歌舞伎であり、それでいてショー要素もあり。次々と繰り広げられる世界に「この人達の身体能力と体力はどうなっているのだ」と思いながら、画面からでも伝わってくる熱量に圧倒された。

その後、もう一度くらい観たい。でもパンフとかグッズ買っちゃったし、ここは自重…と思っていたはずが、ひょっこりキャンセルの出た最終日の昼公演に勢いで飛び込み、奇跡の後方どセンター席で初見では追い切れなかった部分を補完しつつ色々やられてだいぶ戻れないところまで来てしまった感のある今日この頃である。

尚、このグループにおける最推しは元からふっかさん(深澤辰哉さん)であるが、4/30昼公演のカメラ目線と「仇討ち」の静かな気迫と「DA BOMB」の歌い出しとお丸さんの可愛さでもう一段階落とされたこともここに白状しておく(アクスタ買っちゃった!)。


そしてここからは、ベイベー的感想を。

※この滝沢歌舞伎の世界が唯一無二であることは充分承知のうえで、ミッチーさんのステージを思い出した部分がある、という話になるので、そういうことが受け入れられない方はここでお戻り下さい。

実はミッチーさんのワンマンショーにも和(正確には和×ロック)がコンセプトになった年がある。

それが、2018年の「BEAT & ROSES」。

ライブビューイングを観ながら私は思ってしまったのだ。「この時と同じ空気を感じる…」と。

似たことをしているということではなく、全く違うことをしながらも、そこに流れる空気が同じもののように感じたのである。

こちらはがっつり「和!」というほどではなく、実際に反応としては「和?」という空気もあったようななかったような、ではあるのだが、当時の私は和の空気を感じずにはいられなかったのだ。

“BEAT”は音楽の意味でのビートだったかもしれないが、同時に“鼓動”の意味もあり、“燃やすもの”を連想させて。セットリストとあいまって、燃え上がる情念と、そこに垣間見える、身を滅ぼすことと表裏一体の刹那的な恋の情景が見えたような気がした。

そう、まさにお七である。

ただしこの時思い浮かんだのは、自ら火をつけるところから始まる方のお七であるが。※この辺りは「ガラスの仮面」で得た知識によるものと思われる。

そういう意味では、実際にお七(櫓のお七)を演目に含む滝沢歌舞伎ZERO FINALを観ながらBEAT & ROSESを思い出したのも不思議ではないのかもしれない。

破滅や犠牲の結末が見えても、それでも愛を遂げる。和の世界独特とも言える、一種の湿度を帯びた愛。同じものでも、こんな違った形で表現することが出来るのだなぁ、としみじみ感じた次第である。


そう思うと、その空気をスクリーン越しでも伝えられていることが凄いと思うし、これからの彼らも追ってみたいという欲が出てくるのだが…そこは自分のキャパシティと相談したいと思う。

いずれにしても、ミッチーさんの推し事に繋がる些細なことがきっかけとなり、知ったSnow Manの世界。それがこんな風に繋がったのもまた不思議なご縁だし、この経験は大事に記憶に刻んでおきたい。

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