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反面教師。

いや~なタイトル。

これについて書くということは、誰かの良くない面を挙げることは想像に難しくないと思う。

だがこれは、大切な学びである。

だから私はこれを書く。

もちろん、これを題材として決めてから、「そういえば、あの人のこんなところは真似したくないなぁ」と頑張って思い返すのではなく、「あの人のこういうところが嫌だから、これを題材にしよう」というパターンである。

まず、すぐに思い浮かんだのは50代の営業の女性。
普段はすごく明るく、気さくで、人を選ばずコミュニケーションを図ってくれるので、ありがたい存在だ。
私自身、かなりお世話になってきたし、借りも恩もたくさんある。
そんな人のことをこんな題材のネタにしている時点で、私の性格の悪さを露呈するようなものだが、仕方あるまい。
私は彼女に対して、どうしても許せないことが2つある。

1つ目は「人の話の腰を必ず折る」ところ。

この必ず、というところがミソで、本当に人の話の腰を折らない日がない。
これだけ会話をしていて、こんなにストレスが溜まるだろうか?というくらいに、彼女は必ずと言っていいほど人の話の腰を折る。

そして、それだけではなく、必ず自分の話に置き換える。
これが嫌だという人は多いだろう。
こちらが話し始めて、だんだん乗ってきたところで「いや、私なんかこうやで!!」と一手が入る。
「はぁ」と気乗りのしない返しをしているにも関わらず、彼女は続ける。
しかも、何回も聞いたことのある話をされるから余計に質が悪い。

いかにも「私、おもろいやろ」という空気を醸し出しながら話されることほど、興ざめすることはない。

その女性にばかり気持ちよく話されることは心外なので(性悪)、彼女が同じ話をしだした瞬間に「それってあの話ですよね」とオチを先に言うようにしている。

また、彼女の良くないところは他にもあって、彼女に反対されるとどうしても、逆らいたくなる。
これは、心理学の一種だと思う。
これによく似た現象をロミオとジュリエット効果と呼ぶらしい。

かつて私が恋愛相談をしていた時もそうだったし、私と同年代の営業男子と3人で飲んでいた時にも実感した。
彼女は「そんな相手やめとけ」と断言する。
そんなことは私も彼もわかっている。
でもやめられないのが恋だと思っている。
おそらくそういう人たちは誰かに意見など求めていないのかもしれない。
最後は自分が決めることだから。

だが、彼女はものすごい勢いで反対してくる。
「あんた、そんなんなぁ、うんぬんかんぬん…」と、説教が始まる。
相手のことを思って言っているように見えて、実は自分の経験談を話したいだけなのだと悟る。
そして言われれば言われるほどに「いやでも、彼(彼女)のいいところは自分だけが知っているから」と意思を固くしていく私たち。

私たちも私たちなのだが、それは今は置いておいてほしい。

なぜ、こんなにも彼女に反対されると逆らいたくなるのか。

結果、彼も私も相手から離れる気は一切なくなった。

彼は異動し、おそらくパートナーと結婚すると思われる。
それが答えだと私は思っている。

そんな彼女を見ているからこそ、思う。

人への恋愛のアドバイスなんて馬鹿げている。
私は絶対にそんな無駄なことはしない。
しても、好きな気持ちを肯定することしかしないだろう。
結局恋愛話の愚痴なんて惚気みたいなものだから。
彼女のおかげで私は一つ学びを得ることができた。

そして、彼女に対する反面教師の部分2つ目は、「必ず唾を飛ばす」ところ。
唾を飛ばされて喜ぶ人間なんているのだろうか?
一定のそういった性嗜好の持ち主なら話は別だが、そういったプレイ中というわけでもない。
単純におしゃべりをしていて唾が飛んでくるのだ。大方の人間は嫌だろう。
最近は減ったのかもしれないが、昔、年配の教師がプリントを配るときに指に唾をつける人がいたと思うが、そのレベルで私は嫌悪感を感じる。

彼女は話し出すと興奮してくるのだろう、声が大きくなる。
そしてそれにつれて目に見えて唾が飛び出す。
今日まさに、その唾が助手席に座っていた私のパンツの右膝にかかったのを、目視で確認した。
それから私は彼女の話が頭に入ってこなくなった。
心の中は(ハヤク コノ ツバヲ ヌグイサリタイ !!!)
しかなかった。オンリーだった。

残酷にも、飛んできた唾液は私のパンツの繊維に染み込んでいった。

高かったのに、このパンツ…。

もちろん今日だけではない。

特に彼女の唾の存在を感じるのは食事の時。

おそらく、加齢の影響で口元が緩んでいるのだと思う。

また、食べながら話しまくるから尚更だ。
黙って食べるか、手で口を塞いでほしい。

個人で注文するシステムならまだいい。
自分の料理や、飲み物にだけ注意を払えばいいのだから。

問題は飲み会など、大皿をみんなで食している時。

断言する。
彼女の前にある料理には、彼女の唾は必ずかかっている!!

でも、こればかりは生理現象のようなものだし、私とて人のことを言える立場にないのかもしれない。
しかし、細心の注意は払う。
彼女に欲しいのはその姿勢である。

食べているものを、料理に、人に飛ばさない。
その心持ちがほしい。

でも、50年生きてきて今から人格を変えるなんてきっと無理だろう。

だから私にできることは自分で自分の身を守ること。

彼女の前には座らない。
これを固く決意している。(なんのこっちゃ)

そして、同じ思いを他人にはさせない。

その心持ちだけは忘れずにいようと思う。

他にもモデルにしたい人がいたが、長くなりそうなので次回に見送る。

ちなみに写真は今日の夕飯。
豚ヒレと枝豆。
猛烈においしかった。
おすすめのタレはこちら。


それでは、また。

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