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二次的利益のため症状が手放せない

二次的利益というものがあります。例えば子供の仮病。学校に行きたくないから仮病を使うこともあります。また、仮病ではなくても本当にお腹が痛くて学校に行けないこともあります。

病気や症状は、このように、何かを得るための格好の材料となります。

そのクライアントさんのご相談は、関節炎になって重たい鍋が持てず料理ができなくて困っているというものでした。病院に行ったが、悪くはならない薬はあるけれども、これ以上よくなるのは難しいと言われたとのこと。料理は好きだから本当に困っている、なんとかならないかと。

原因を探っていくと、お姑さんとの関係と出てきます。そのクライアントさんは主婦で、義理の母と同居、長年、家事をしてきたのだそうです。

関節炎があると、痛くて重たい鍋も持てないし、いろいろできない家事が出てきます。このクライアントさんの二次的利益はそれでした。

私は今まで長いあいだ家族のために家事をしてきた。今、私の腕は痛くて動かない。だから今度はあなたたち(ほかの家族)が家事をしてちょうだい、ということを体は伝えてきました。これはクライアントさんの無意識の声です。

無意識はこう言っていますけれども、クライアントさんは本当に困っています。わざと病気を作ったわけではありません。これは仮病とは違うのです。

セッションは、腕が元通りになり、家族に家事を分担してもらうこと、というような目標のアファーメーションを宣言して終わりました。

後日、クライアントさんからきたメールには、腕の関節炎は治ったこと、家事も夫に頼むようにしたことなどが書かれていました。

仮病ではなくても、無意識のうちに人は病気や症状を必要とすることがあります。それによって得る利益があるからです。けれども、そんな病気や症状がなくても同等の利益が得られる、つまり、病気や症状がなくても家事をすべてしなくていい、会社は辞めてもいいなどが理解できれば、症状が出なくなることもあります。

症状や病気について、これがあると何か利益が得られるのか考えてみることもいいでしょう。自分が本当はどうしたらいいのか、症状は教えてくれているだけかもしれません。

(※セッション内容は個人的なものでありすべての人に当てはまるものではありません。またセッションは結果を保証するものではありません。)

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