見出し画像

ごめんね。

ほんとは大好きだったあの子に

謝りたかった。

そして悲しみでいっぱいのあの頃の私に

ごめんねと伝えたい思いを、

書いている。

もう30年くらい前だけど

それはずっと気になっていた心の傷だ。

悲しみ、悔しさと共に

記憶が溢れてきた。

わたしがまだ 10歳くらいの頃。

クラスに転校生の Kちゃんが来た。

小さくて 優しくて 可愛いくて

活発なKちゃん。

小柄で活動な所がよく似ていて、

すぐに仲良くなったね。

私たちは、お家も近かったし、

放課後も毎日あそんでいたね。

ほんとに楽しかった。

だけど、ある時、

クラスメイトの女の子が私に言ったの。

「さおりちゃんはずるいよ!Kちゃんとばっかり遊んで!Kちゃんを独りじめしてる!!私だって、Kちゃんと遊びたい!」

そう言われて、

私は「ごめんね」

としか言えなくて。

黙ってしまった。

私は争い事は、ほんとに嫌いで

何もできなかったの。

だって、

クラスメイトの彼女の目が怖かったから。

自分を守ることしかできなかった。

ごめんね。

Kちゃんに伝えられなかった。

〇〇ちゃんが、Kちゃんと遊びたいって言ってたよ!これからは、みんなで遊ぼうね。

と。

クラスメイトの子に、

「わかったよ~そうだよね!じゃあこれからは、みんなで一緒に遊ぼうね。」

と。

提案すればよかった!

でも、できなかった。

言われて驚いたし、悲しかった。

できない自分が悔しかった。

Kちゃんを避けるように、

違うお友達の輪の中に入って 

クラスメイトの子に

言われないようにしていたんだ。

担任だった先生からも、

あんなに仲良く遊んでいたのに、

「どうしたの?何かあったのかな?困ったことがあったら言ってごらん。」と、

助け船を、出してくれたのに。

私は、先生にも言えなくて。

そのまま。黙ってしまったの。

先生は、「そっか言えないことなのかな?」

と、それ以上は聞かなかった。

私の心は、悲しみでいっぱいになった。

本当はKちゃんと仲良くしたかった

私の気持ちも、蓋をしたまま。

Kちゃんに本当のこと話さないまま。

小学校を卒業してしまった。

Kちゃんごめんね。

本当は、もっともっと仲良くしたかったよ。

本当のこと、言えなくてごめんね。

嫌いになんかなってなくて、

本当はKちゃんが大好き❤️

いつも一緒にいたかった。

小鳥を、飼っていたね、お家に行くと、

いつも小鳥をかごから出して遊んでいたね。

校庭で怪我していたすずめを保護して、

カーディガンの中のポケットに入れて、

怪我が治るまで

優しく育ててあげていたこと。

木登りして、いつも遊んでいたね!

基地を作って楽しかった!

Kちゃん頭もよくて、中学校は私立に

行ってしまった。

だから、卒業してからも

会うこともなくてお互いそれぞれの

新しい世界を過ごして

大人になった。

母同士は、時々ばったり会うようで

Kちゃんが、元気にしていると、

時々きいた。

あれから、なぜ記憶がわき上がったのか?

そうだ、浄化しきれていない

心の傷。

いま、向き合えたんだね。

あの頃の私に ごめんね。

ごめんね。

本当は、Kちゃんと仲良くしたかったね。

いまもう一度、あの頃の私に

伝えたい。

「勇気を出して伝えたいこと言ってごらん。大丈夫だよ!!」(ハグ)💕

とね。

そして、思い出してくれた私に、

ありがとう。

そして、悲しかった私に、

ずっと気づかなくてごめんね。

許してね。

愛しています。