[その7]UA重松名誉会長に2年たって納められない話➞草木染は星名さんとやるで。

2016年11月30日、東京国際フォーラムにて行われていたPremiumTextileJapan(以下、PTJ)に出展していた私たち(横正機業場)のブースに重松さんに来ていただきました。

ブースはこんな感じです。

ここに重松さんに来ていただき、試作した生地をご紹介させて頂きました。

その時の生地についての反応は

・試作した生地は、もう少し男性向けにボリュームがほしい

・紋紗の生地(ヘリンボーン柄)に興味をもたれていました。

ということでした。

そして、草木染できますか?とリクエストを頂きました。


そうか、草木染か。

重松さんにもまず草木染のご指定があるか聞いてみました。そうしたら、

先ずは御社がお取り引きあります染め屋さんの可能性並びにミニマムの染めロットを確認頂き必要であれば弊社のお付き合いある染め屋さんに繋がせて頂きます。

と返事をいただきました。

これも何かの縁なのかな?一瞬頭の中をそうよぎりました。


何かの縁とは

草木染はお付き合いしている作家さんがいます。

初めて、絽と紗の薄手の生地を染めて頂いた、新潟市の越前浜に工房を構える草木染作家の植物染め浜五の星名康弘さんです。

私たち白生地工場は白い生地を作るのが仕事で染めることはありません。今までの生地に少し改良を加えることはありますが、大きく変わる訳ではないので作った生地を染めてみる、なんてことはほぼありません。

ただ、今回は今までと全く異なる生地。
染めたら大丈夫なのか、染められるのか?
そもそも染ってどうするんだ?どんな方法があるのか?
着物とストールの染って違うのか?
手書きして高くなったら嫌だし。
和装の染屋さんにお願いするとどこかで情報が漏れてしまうかも。

そういう危機感もかなりあって、なるべく近場で親身になってくれる方はいないだろうか?と探して、GOOGLE先生を頼りました。

当時、染といったら草木染くらいしか頭に浮かばなかった私は、たぶん「新潟 草木染 工房」とかそんな感じで検索してメールを送りました。つまり、まったくつながりのないところを探し、星名さんと出会ったのです。

その出会いから、色んな生地を染めて頂き、生地の可能性を見出しました。

織り方を変えると、こう表現が変わるんだ~

撚糸を変えると、こう風合いが変わるんだ~

生地のミミは細くした方がきれいだな~

軽けりゃいいってもんじゃないな~

紋紗は染めるとふんわりした感じになったなあ~

つまり、一緒に試験をしたようなものです。

星名さんは自分でストールの生地を仕入れて、染めてお客様に販売していたノウハウもお持ちだったので、私たちの生地について深く理解をしめし、生地一つ一つに色を選んで染めてくれたのです。

まさに、織と染のフィーリングカップル。


自社ブランド「絽紗」では草木染はやっていない

草木染の試験はやりました。でも、それから色いろとあり、結果的に自分たちで「絽紗」というブランドを立ち上げてやることになりました。ただ、「絽紗」として草木染をお願いすることはありませんでした。それは以下の理由からです。

・売場との兼ね合い。
→販路が百貨店の1階で、ファッションであり、トレンドなども意識する必要があり、求められているものが草木染ではないと思った為。

・染コストとの兼ね合い。
→星名さんの染は仕込みから染めまで一つずつ丁寧なので、売場に出したい商品の価格と染コストが合いずらい。

・納期との兼ね合い。
星名さんは作家として、ストールだけでなく、暖簾や日常の生活の品を自分で染めて販売する作品展など作家活動もしており、工房を留守にすることもあるので納期が読みづらい。


可能性へのチャレンジの機会とかってに解釈する

ただ、ここでまさかの草木染のご依頼。

しかもユナイテッドアローズの名誉会長でもある重松さんから。

しかもこうメールでいただいている・・・

先ずは御社がお取り引きあります染め屋さんの可能性


今の「絽紗」があるのは星名さんのおかげでもあり、

まさか、こんな大物からのご依頼の仕事を一緒にする機会が巡ってくるとは、、、

これは星名さんと可能性にチャレンジせずどうするんだ~~、と思いました。


次は、作戦会議。







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感謝。工場ご案内します!五泉よいとこいちどはおいで。
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横野弘征

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