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1番好きな自分を楽しむ。

好きな服を着て、ばっちりメイクをして、髪をちゃんとセットして(めっちゃ短いけど)、マーチンの靴を履いて、推しのライブに行く。
そんな自分が好きだ。

会場に着けば、もっと若い子、可愛い子、おしゃれな子、いくらでもいるけど、自分なりに最大限のおしゃれをしていることが嬉しい。


引っ越しの荷造り中、中学校の卒アルを見つけた。
まだあったのか、持ってきてから一度も開いてないじゃないか。捨てよう。
捨てる前にもう一度開いてみたら、いろんなものに押さえつけられた自分が写っていた。
親に買ってもらったクソダサメガネに、化粧気のない顔。眉毛だけなんとか整えていたけど、酷い顔だった。
学校に行きたくなくて仕方なかった記憶はある。にしても、そんなに笑うのが嫌か?というぐらい、どの写真も笑顔はなかった。

すぐそばに写る、スクールカースト最上位だった女の子たちは、髪を染めてしっかりメイクをして、短いスカートにルーズソックスだった。
あまりにもひどい対比で、見ていられなくてそっと閉じた。

おしゃれに興味はあったはずだった。
けど周りがそうさせてくれなかった。
ちょっと眉毛を剃れば、急に色気づいた!
スカートを短くすれば、そんなに足だして!と親に言われた。
それはまだ良くて、何よりも嫌だったのは学校での周りの目線だった。
何か少しでも見た目を変えれば「アイツ、調子乗ってる」と謎の言葉を発する人たちがいた。
だから何?という思考は持てなかった。

自分らしくいたくて、制服の無い高校に行った。
最初からみんな服装が違えば、スカートが短いだのネクタイの結び方がどうだの言われないと思っていた。
でもそれはそれで、あいつの服装ダサいだの、急にエクステつけて似合ってないだの、メイクが濃いだの、陰口が飛び交っていてうんざりだった。


今思えばなんと馬鹿馬鹿しい。
周りの目なんて気にせず好きな格好をすればよかったのに!
その年齢にしか着れない服があったはずだ。
今なりたいわけじゃないけど、ギャルになろうと思えばなれたのに!と思う。
まあ学生の頃なんて、好きな服を買うお金は限られていたけれど、どうせ大人になっても限られているんだ。周りに何か言われるのが嫌だ、ってだけで我慢してちゃもったいないよ。

今の私は、好きな服を着る。仕事の日は制約もあるが、休みの日は好きな服を着るし、納得いくまでメイクをする。大した素材じゃなくても、そうして磨けばそれなりに、今日イケてるかも!と思える自分になれるんだから。

これから老いがやってくる。少しずつ着れない服も出てくるかも知れない。今のメイクが似合わなくなるかも。
でも私は、周りにとやかくいわれても、諦めて年相応の格好をするのは嫌だ。
その時に自分に似合うものをちゃんと決めて生きていきたい。
それが自分を大事にすることにつながると思うから。


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