[無料公開]就活ルール廃止について考える。

就活ルールの廃止がおこなわれることが発表がされ、様々な意見が噴出している。

ただ、今回の内容についてはあくまでも就活ルール(就活解禁時期)の廃止であって、新卒一括採用だったり、就職活動自体が廃止されて通年採用というわけではないのが注意点であり、実際どうなるのか不透明な部分がある。

このルール廃止によって新卒一括採用の青田買いが更に加速する可能性もある。大学に入った時点から就活が始まる可能性もあるし、逆に早くから内定が決まり余裕を持って勉学に励む事ができるかもしれないメリットも生まれる可能性も少なからずある。

ただ、本当に時代を読めてる人は大学卒業して企業に就職をする流れ自体に疑問を抱くだろうし、就職ではなく起業するなど多様な選択肢の時代であるため、これをキッカケにさらに多様化するかもしれないだろう。

安倍首相は今回の件について「採用ルール守ってほしい」という趣旨の発言を行っており、就活ルールが形骸化にされる可能性について苦言に近い発言を行っている。これは文科省や大学側からデメリット面を強く伝えられているか、言わされているかのどちらである可能性は高い。

就活や新卒一括採用がある事で大学側として就職予備校の現状として存在価値があったが、一部大学を除いてその価値すら失われる危険性がある。しかし、そんな大学に存在価値はそもそもないので、淘汰されてもしょうがないのではと個人的にが思う。

学生側はこの件について気にしていない模様である。これは結局、就活の準備を入れば学業専念なんて夢物語であるし、現実的には就職予備校のような位置付けに大学は残念ながらなっている現実。そうなると就活ルールがある現在も就活解禁時期の前から準備が必要であったので、就活ルールが廃止されても意味がないという意見も理解は出来る。

個人的には就活ルールを廃止するならば企業側も新卒一括採用廃止と通年採用実施も同時に導入すべきかなと思う。新卒信仰があるからこうゆう形骸化したルールにしがみつく理由が生まれる。ならば新卒にこだわるのをやめればいいだけなんだよ。

就活ルールと新卒一括採用の双方を同時に廃止するならば効果があるだろう。そこを切り離して議論するならばあまり意味はない。メリットデメリットあるだろうけど、通年採用にすればいいだけ。大学在学中に就職先を決めるという形であってもいいし、卒業後に就職先を決めるのもアリ。今の一括採用システムはラクではあるんだよ。ただ、年功序列や終身雇用でない以上はこだわる必要もないと思うがね。

今回の就活ルール廃止の意見が出てきたのは、オリンピックのボランティア確保の為に就活時期を前倒しする事が発端であると言われている。オリンピックのボランティア確保に必死なのはわかるが、採用条件や内定者研修の1つにボランティアに参加を入れるように、依頼している可能性すら疑うレベルでのボランティア活動のごり押し。そこに対する企業側というか経団連の反旗なのかな?とも思う。

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