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失敗の積み重ねに成功はある。しかし、注意点があります。

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失敗の積み重ねに成功がある。この考え方自体は間違っていない。多くの成功者とよばれる方々や今、トップランナーとして最前線にいる経営者の方々は成功の前には多くの失敗をしている経験している事が多い。新たな挑戦を続け大小問わず失敗と成功を繰り返している。まさに試行錯誤している。

ユニクロの柳井正(やないただし)さん自身の著書である「一勝九敗」やソフトバンクの孫社長の自伝的な取材本「志高く」などを読んでみた事がある人はいるかもしれないが、多くの失敗からここまでの大企業を一代で築いているのは事実である。ただ、失敗の積み重ねに成功にあるという論理で注意しなければならない点がある。この注意点を理解できないまま、ある意味で鵜呑みにして、多くの失敗をしても大丈夫!と思ってしまう方が残念ながら多いのが現実である。

個人的に1番重要だと感じるのは、同じ失敗を繰り返さないこと。前述の彼らを含めて多くの成功者の方々は同じ失敗を繰り返してはいない。少なくとも失敗をした場合に何故失敗したのかを検証し、同じ失敗をしないように対策をおこなっている。確かに今は経験を得ているから戦略的にやっているだろう。しかし、最初からこの分析いわゆるフィードバックは戦略的ではなく、成功をする為にはどうしたらよいのか?という思考の中で自然とおこなっていたからこそ、失敗はしても成功を成し遂げたのだと個人的は感じる。

失敗はいくらでもしていい。致命的な失敗でなければ経験として活かせる部分は多くあるだろう。ただ、その失敗と同じ方向では失敗してない点こそ成功者に共通する点なのだろう。これを勉学の頭の良さではなく、単純に生きる力というか地頭(じあたま)がいいという部分に繋がってくるのかなと思う。逆にいえば同じ失敗を繰り返している時点で、前進もしなければ意味のない事を繰り返してるだけで、経験をしているとも2度目以降はできてない。

そして、このパターンに陥る方の傾向として多いのは自分を正しいと疑わない思考をもっている事。確かに多くの成功者は周りには反対されたが…自分を信じて行動をした結果が今だ!的な事をいわれてる事が多いから鵜呑みにしてしまう。個人的にも信念を持つことは大切であると思ってるし、簡単に曲げるべきではない派である。ただ、その信念の為に何が必要なのか?って部分や周囲の方、第三者の意見があってこそサービスなどは成り立っている事が思考から欠如している。

また、そもそも描いてる成功のビジョン自体が誤ってる場合もあるだろう。ある意味で需要と供給が存在している事が抜け落ちている場合も同様である。確かに何が当たるかヒットするのかバズるのかわからない時代。だが、成功と失敗は紙一重であるが、この紙一重は実に奥深いという事。いくら失敗しても経験だから大丈夫、成功するまで何度でも挑戦を続けると言葉にするのは簡単だが、同じ失敗をしていては成功には残念ながら近づいてない。これが理解できてるか否かがある意味で成功者との違いなのかなと思う。


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