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いまこそのオンライン。かごしま暮らしを考えるきっかけの場を考えました。

GWぐらいから考え始めて、若干時間がかかりすぎましたが、実施にこぎつけました。

会社で運営している鹿児島の移住・定住促進のためのウェブマガジン『かごしま暮らし』が主となって、鹿児島への移住についての情報提供を行う場としてオンラインの移住相談会イベントを開催します。

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https://kagoshima.life/3679/

ちょっと長いですが、
移住というキーワードに携わって2年目、大小おもうところもわりとあるのでイベント実施にあたって少しだけ考えをご紹介します。

今年3月に出た柳澤大輔著「リビング・シフト」は今後の住む場所と人生と世の中の関係を俯瞰するのにとてもよかったのですが、少なからず世の中の人々にとってコロナの影響は考え方のシフトと、移住という人生のわりと大きな決断の実現への体感距離が少し変えた気がします。

ただ、「移住…まだそこまでは考えてないけど」という状態の人もきっと数多くいるはずで、その状態を言い表す絶妙な言葉が考えつかないのが難しいなあと日々思っています。

そして、移住は、人生の大きな選択肢…えてして多大なる労力やパワーが、、とりわけ精神力もきっと必要だろうと個人的には強く思っているんです。

「移住」を「家づくり」に例えてみる

人生の選択肢の一つであり、多大なパワーと労力を要するものに「家づくり」があります。世の中的には、ハウスメーカー、マンションディベロッパー、不動産業、リフォーム業等々経済活動の一大分野の一つで、建築にしても購入にしても一個人が結構なお金をはたいてそれによって利益を得る事業者さんたちがたくさん居て、そして家づくりを推奨し広告宣伝を行い営業活動に邁進するという構図があろうかと思います。
消費者目線、事業者目線ともに様々なフェーズがある構図ですが、ここで言いたいのは、消費者目線から見た家づくりニーズに対する「受け皿機能」はありとあらゆる営業活動を行う事業者が居て、飽和すぎるくらい充実しているということです。当たり前ですが競争原理が働きサービスが手厚くなる一方ですし、消費者のニーズを叶えるために必要なお金の多寡を度外視すれば、星の数ほどの民間事業者がサービスを提供可能な状態です。

一方、「移住」は多くの人にとって「家づくり」以前の話でもあるかもしれなくて、その後の人生を左右する!という一大事件にすらなり得ます。ライフイベントで言ったらマイホーム購入と同じかそれ以上に結構な大ごとです。

ですが、移住にはマイホーム購入の様な大きなお金は動きません。その町の移住コンシェルジュ的な人が居て、ワンストップで手を尽くしてサービスをしたとしてもその対価に明確なものはないですし、移住者自身も移住後夢に描いた豊かな暮らしができたとしても、感情抜きにすれば住む場所が変わったことでわかりやすく資産が増えるとかそういうことがあるわけではなく、暮らす行為自体は継続していきます。

同じ人生の選択である家づくりと移住、例えてみようと思いましたが、そもそも位相が違うのかもしれません。移住がもたらす自然や環境や暮らしなどで享受できる豊かさはもともとそこにあるものであることも多く、それはかけがえのない価値でありながら、明確な対価では決してないことも多い。というのが「移住検討」の難しさの一つだと思います。

裏をかえすと、夢のマイホームは結構お金かかると思いますが、
ありがちな言い方ですが「お金では買えない価値」を手にすることができるかもしれない(探さないといけませんが)のが「移住」とも言えるので、なんとも夢のある話ですね。

移住したい!という気持ち作りまではスピードを持って

家づくりは本当にパワーと労力がかかります。検討に検討を重ねていよいよ契約目前まで来たのに最終的に何らかの要因で断念してしまうと、えてして大体3年くらいは気持ちが再起不能になります。

サービスの整った家づくりでもそうなので、移住決断はなおさらです。
まだなんとなく移住って気になるなー、という人は「移住したいかも!」という気持ちまではスピード感を持って盛り上げるのがいいです。その上で、すでに移住したい!という気持ちがある方は、今の暮らし、職場問題、様々な障害を時間をかけてクリアにしていく過程で気持ちが切れてしまわないように、セミナーや相談会に接したり、実地に足を運んだりを継続することが肝要だと思います。

そのために、接触機会の提供という意味でも今回のオンライン移住相談会は積極的に開催したかったイベントの一つ、ということになります。

はじめてのオンライン移住相談会

ウェブマガジンの運営となると基本的には、アウトプット型で情報を用意して提供するスタイル…。
「移住」ということを考える人にとっては、ウェブ情報だけではなく、実地に足を運んだり、リアルに話を聞いたりといったアクションが非常に大事で、同時に受ける側の体制(受け皿として)も相談を受けたり、様々な情報やネットワークを繋ぐ役割だったりが大変重要だということはわりと早いうちにわかっていました。

そこで以前からウェブ「かごしま暮らし」として、リアルの相談会やセミナーなどを企画しないといけないと考えていましたが、新型コロナウィルス影響でオンラインイベント環境が一気にすすみ、また移動制限が起きる状況にオンラインと移住相談会はきっかけとして相性ばっちり!と思い、県と県内43市町村にご案内しまして、開催の運びとなったわけです。

新型コロナウィルス影響で、なかなかリアルの相談会やセミナーは少ない中、今回は熱い鹿児島県の市町村が19も集まり、「オンライン相談会」は初めてという市町村も大半です(一部慣れてらっしゃる市町村も!)。

参加者側も、鹿児島県単位のオンラインイベントは初めてなので、きっと初めての人も多いはず!と思っています。

今回は、様々なニーズの人がいると思うので、1回目ということもあり、「個別相談」と、気になる様々な移住情報を質問もできるしそれを参考に聞くだけでもためになる「雑談相談」という2つの主なプログラムで計画しました。時間がかかって当たり前の移住検討、入口としても、鹿児島に縁がなかったとしても、ぜひ多くの方にご参加いただきたいと思う次第です。

ウェブマガジン『かごしま暮らし-kagoshima.life-』

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