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山崎

私はここ数日、今か今かと当選のメールを待っています。
3/15(金)と4/7(日)にサントリーシングルモルトウィスキー山崎 Story of the Distillery 2024 EDITIONの1本購入権の申込みをしたのです。
3/15は、閑職とはいえ一週間の会社勤めを終えた後、気力を振り絞って2時間もかけて深夜に申込みを完了しました。4/7は東京で会社の東西部署合同ゴルフコンペに参加した帰りの新幹線で、1時間掛けて応募しました。何故、たかだか1本の購入権の応募に1時間も2時間も掛けたのかというと、エッセイストでバーマンでもある島地勝彦が「山崎55年」を、愛を込めた作文によって手に入れた、とどこかで自慢げに書いていたことが印象に残っていたからです。

実際には、今回の購入権については、作文は全く要件になっておらず、申込みさえすれば、サントリーによる厳正な抽選によって当落選が決定されるだけなのだと思うのですが、私は、応募シートの中に山崎に対して持っている印象(?)について記述する欄があるのを良いことに、島地に負けじと自分の山崎に対する思いをそこに埋め尽くしたのです。といっても、文字数が決まっていて、確か400字程度ではなかったかと思います。また、「山崎55年」と今回の2024 EDITIONでは重みが全く違うので、全くの自己満足に過ぎないことはわかってはいるのですが。

蒸留工程 (山崎蒸留所)

3/15の方の応募については、メキシコ赴任から意気消沈して帰国し、初めての大阪勤務となって間もない頃に山崎蒸留所を訪ねた時のエピソードを綴りました。
山懐にあり、近くを桂川、宇治川、木津川が流れる水豊かな山崎の地に足を踏み入れた時、足元からじわじわと自然の気に包まれていくような感覚を覚え、日本に帰って来たのだと本当の意味で実感しました。蒸留所ではウイスキーに対する創業者の思い、今日に至るまでの蒸留所の歴史、ウイスキーの製造法説明、工場見学、試飲(含:ハイボール作り)と、まさに山崎尽くしだったのですが、ショップに肝心の山崎のボトルがない、という残念な状況で、その悔しさについて切々と訴え、今回は是非とも当選させて欲しいと結びました。

ウイスキー樽の列 (山崎蒸留所)

4/7の応募については、山崎を巡る会社の同期とのエピソードについて綴りました。そもそも私が山崎を意識したのは、入社から10年位経った頃の同期会で、会社近くの地下2階のバーに流れて、仲の良い同期からウイスキーの何たるかについて講釈を受けたことがきっかけでした。自分はそれまで居酒屋で安酒ばかり飲んで満足していたのに、その同期は上司や先輩に連れられ、また時には一人でショットバーに通うようになっていたのだと知り、自分の幼さにショックを受けたのでした。
時は巡って、大阪勤務になってしばらくした頃、今度は営業の同期と飲む機会があり、締めに北新地の響に連れていかれました。彼は、営業の嗜みとして、個人で東京と大阪に響、山崎、白州、知多を一揃えずつキープし、いつでも機会があればお客さんを接待できるよう万全の体制を整えているというのです。自分は管理スタッフで、社外の方々と直接接する機会が少ないこともあるのですが、改めて営業の心意気を知って感心させられました。そんなこんなで、これまでは導かれたり、もてなされる側ばかりだったのですが、Story of the Distillery 2024 EDITIONに当選した暁には、今度こそ自分が同期をもてなす側に立ちたいとアピールした訳です。

まあ、私の駄文など読む気もしなければ、当落には全く関係なく何の足しにもならないとは思うのですが、ありったけの気だけは込めたつもりです。そんな訳で、当選連絡期間終了の6/30まで毎日夢を見させて頂きます。

山崎蒸留所裏の湧水


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