柳原良平主義〜RyoheIZM 26〜
葛飾北斎と柳原良平
江戸末期の天才浮世絵師
『冨嶽三十六景』などを代表作とする世界的にも著名な画家・葛飾北斎(1760年〜1849年)。少年時代から版画彫りで生計を立て、19歳で浮世絵界の一大勢力のひとつの門戸を叩き、ほどなくデビューを果たして以来、生涯で34,000点にも及ぶ作品を描いた浮世絵師だ。
数の多さと多様性
作品の多さも柳原と共通するが、手法やジャンルの多様さも似ている。北斎は筆によるフルカラーの浮世絵だけでなく、モノクロの線画や版画、さらには西洋から渡来し