アジアの街角ごはん~一時間で売り切れるBánh canh(バンカン)~
ベトナム・サイゴン(ホーチミン市)1区にある15時から売り切れまで(約1~2時間程度)しか開かないベトナム麺「Bánh canh」(バンカン)のお店で、名前のない店なため、地元の方々には
「Banh canh 1 gio」(一時間のバンカン)
と呼ばれているそうです。
開店と同時に人が訪れ、飛ぶように売れるとはこのことを言うのかと思うくらいです。
とろみなどはなくサラッとしたスープであるものの濃厚な味であり、とろとろの豚肉に唐辛子のピリッとした後味…そのマッチングが最高で、最初食べたときはあまりの美味しさに飛び上がるほどでした。妻の親族がやっているのですが、贔屓目は抜きにして、この時代にもかかわらず、ここまで手が込んで、ここまで頑固に作っていくのは本当すごいと思いました。
作り方を見せてもらうと、朝市場に行き、肉屋から仕入れた豚肉を家族総出で残った毛の処理。
その間にベトナム戦争ですら越えた数十年間守り続けた秘伝の作り方でスープを作ります。
完成した頃には店の準備をしながら、お客さんを店に入れ、寸胴を運んでできたてのものをふるまっていきます。この日はだいたい16時過ぎには売り切れてしまいました。
是非とも召し上がってほしいと思う、そんな幻の地元メシです。(写真は2023年8月)
所在地:
10A Nguyễn Phi Khanh, Tân Định, Quận 1, Thành phố Hồ Chí Minh
(ベトナム・サイゴン(ホーチミン市)・第1区のダカオ市場から歩いて一分)
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