ガタガタ震えながら書いている。
極寒である。
極寒の中。
かじかむ手を温めながら書いている。
そう。
みなさんもされているかもしれない。
大掃除である。
年末の大掃除。
子どもの頃はお風呂担当だった。
今はどうか？
ベランダ担当である。
寒い。
毎年思う。
むちゃくちゃ寒い。
ベランダの床掃除と窓拭き担当である。
せっかくならば、むちゃくちゃ綺麗にしたい性格である。
極寒のベランダの大掃除。
今年は暖かいとはいえ寒い。
今年一年の締めくくり。

・・・そんな悪いことをしたのだろうか。
極寒の窓拭きをするほど悪いことをしたのだろうか。
窓から家の中を見る。
子どもがテレビでアンパンマンを見ている。
どうやらバイキンマンが悪さをしたようだ。
画面でしかわからない。
音声が聞こえないので、悪さをしている感じだけはわかる。
僕は思った。

【お前が窓拭きをしろ。バイキンマン】

アンパンマンにアンパンチをされて、飛ばされるバイキンマン。
角度的にうちにこないだろうか。

うちのベランダで着地はしないだろうか。

すぐに窓拭きをさせるつもりである。

【アンパンマンには良いように言っておくから、その代わりに窓拭きをお願いしたい】と頼むつもりである。

現実的ではない。
妻は他の大掃除をしてくれている。
窓拭きを頼むことはできない。
そうなると僕だけに・・・
いや、子どもだ。
早く大きくなってくれないだろうか。
年末だけ窓拭きができるくらいまでは大きくなってくれやしないだろうか。
普段は小さいままでもよし。
可愛いからだ。
ただ年末の大掃除だけは大きくなって窓拭きをしてほしい。
【パパ。窓拭きするよ】と言ってくれやしないだろうか。
今はまだ言葉を覚えている段階である。
パパ
ママ
アンパンマン
おかあさんといっしょ

などなど。
たくさんの言葉を覚えてきた。
こちらが話す言葉を覚える。
そう。
何を覚えるかはこちら次第である。

次の覚えるべき言葉が決まりました。

窓拭き。