見出し画像

メタバース・VRと生成AI(似てるところと違うところ)

いまだに「誰も知らない」ところにいる【どこでもドア®】(ドラえもんではなくてリアリティメタバースの方)について、先週、久しぶりに講演で話す機会があったので、現在、猛烈に取り組み中の生成AIのことと合わせて頭の中を整理してみた。(当日は25分だったけど、↓は約1時間のフルバージョン)

上でも話したが、メタバースは「終わってないどころか、始まってもいない」が持論で、現在、耳にする「メタバース」はなんちゃってです(詳しくは上の動画で^^)。もちろん、こんなことは私の持論でしかなく、世間では圧倒的なマイノリティーだ。ちょっとおかしなこと言ってる人、とも言える。諸々の事情でまともなマーケティングをしてこなかったので、現時点では当然の結果として受け止めてもいる(でも、持論はまだ譲らない姿勢)。

こんな日常生活が訪れる

「ホントにそんな時代が訪れるのか」「だったら、なぜ今の状況なのか」については、上の動画を見ていただくとして、今日は、生成AIについても同じようなことになっちゃうのか、ならないのか、って辺りを書いてみます。
生成AIについても、現時点ではまだまだ使ってない(使い方がわからない・メリットがわからない)って会社が多いよう↓なので、その辺りから触れてみる。

文字通り、AIは人工知能。つまり、人によって作られた知能です。現時点では、生成AIと呼ばれる技術を使っている方の多くが「作業者代わり」です。私もその一人ですが、上のような画像を作ってもらったり、ネット検索して答えを探してもらったり、定型文のような簡単な文章を作ってもらったり。作業時間は大幅に軽減されて「便利だね」となってる方は多いと思います。でも、作業してもらうだけなので、そこには「知能」はほとんど使ってない。だって、頼んでるの「作業」ですから。人間の場合で考えるとわかりやすいのですが、例えば「議事録取って、終わったら社内に展開して」は作業です。知能なんてほぼ必要ないです。でも、これをAIに頼むことで一瞬で完了して、人間の手はほとんど使いません。業務効率化ですね。って話。

AIはもっと「できる」

「知能」と呼ぶのも意味があって、本来は、もっと「できる」ヤツなんです。単純作業をやってもらって、人間の手が空いて他のことに充てられるので業務効率化・生産性向上なんて言われてますが、AIは決められた作業を行うだけでなく、自身で学習して、「こんなのはどう?」って提案もできるし、私には絶対に出てこなかった発想もできるし、それに対する反応も学習して、更に発想を微調整し続けて、常に「新しい正解」を求めることができるヤツです。単純作業マシーンで終わらせるのは本当にもったいない。

なので、導入率の高い欧米ではとっくにそっちの方向性でも活用が始まっているでしょう。

そんなことを気にしなくても、目の前で便利になることがあればそれだけ使ってればいいじゃん、なのでしょうが、この傾向が「メタバース・VR」と非常に似ていて、「もったいない」にならなければいいな、って意図です。
メタバースは、「3次元」の「仮想」「空間」のことを指しますが、「3次元」の「仮想」で留まってしまって(それだけでも十分に人々を楽しませるコンテンツが出せた)、「空間」が忘れ去られてしまいました。本来、密接に関連しているはずの「VR」に影響しない環境下(スマホでもPCでも)で一定のブレイクに至ったわけです。VRと一緒に楽しむことで本来のメタバース「3次元の仮想空間」が満喫できるのですが・・・

ただし、この心配は必要ない可能性が高い。生成AIはロボット型になって(ロボットに搭載されて)フル活躍となるだろうが、スマホなどの既存デバイスでも十分にその力を発揮できるからだ。そこには、データを提供することとのトレードオフが発生するが、これは時間の問題。既にスマホに全ての個人情報を託している方は私を含めて多いはず。それを単なるデータとして取り扱うだけでなく、AIに学習データとして渡せば良い。私がどんな人か、親友や家族でもわからないようなことまで把握してくれるので、この世で最も親身に相談に乗ってくれるだろうし、最も信頼できるパートナーになることもあるだろう。個人ではなく会社であれば、全従業員の活動データを学習させることで、何が無駄で、何が利益に貢献しているかを常に判断できて、いわゆる「経営管理」部署など不要になるだろう。

弊社【MATRIX】は、グループCTOにAIの超専門家が開発に勤しんでくれている。私はプロの一般人なので、あくまでも一般人の目線でしかモノを語れないし、技術的なことはさっぱりわからない。彼がよく「AIのポテンシャルを使いこなせていない」と言っている。そう、ポテンシャルは(人間と比較しても)桁違いなのだから、あくまでもそれを使いこなした状態をゴール地点として意識して、目の前の小さなハードルを乗り越えることが大事。何も考えずに、文字通り「がむしゃら」に走るだけで良い時代は終わった気がする(気持ちは大事だけど)。

AIもメタバース・VRも、そのポテンシャルを最大限に発揮できる環境を用意する方向に向かってさえくれれば、プロの一般人は、人が何を求めるかを誰よりも早く察知して、提供できるし、超専門家は求められるものをアウトプットできるし。そんな世の中であってほしい。今のままでは、もったいない。


この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?