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『稲盛和夫一日一言』3/31(金)

 こんにちは!『稲盛和夫一日一言』 3/31(金)は、「人生は素晴らしい」です。

ポイント:自分の人生は素晴らしく明るいと信じて、困難、苦労、苦難にもめげず、明るい未来を描いていく。そのような姿勢こそが、人生をひらいていく。

 2004年発刊の『生き方』(稲盛和夫著 サンマーク出版)の中で、心の持ち方の大切さについて、稲盛名誉会長は次のように述べられています。

 大学の教授のおかげで何とかもぐり込むことのできた京都の碍子製造メーカーは、明日つぶれてもおかしくないオンボロ会社で、給料の遅配は当たり前、おまけに経営者一族の内輪もめまで起こっていました。

 「どうして自分と言う人間はこうついていないのだ」失敗や挫折と縁の切れない私は、世の不公平と己の不運を呪いました。

 せっかく入った会社でしたが、やがて同期入社の同僚が一人辞め、二人辞め、とうとう私だけが一人ポツンと取り残されました。
 さすがにそこまで進退窮まると、かえって吹っ切れた思いになりました。これ以上、今の境遇を呪っていてもしかたがない。ここは百八十度気持ちを切り替えて、仕事に精を出し、必死に研究に取り組んでみようと腹を据え、鍋や釜まで研究室に持ち込んで実験づけの日々を自分に課しました。

 すると、その心の変化が反映したように、研究の成果が上がりはじめました。目に見えてよい結果が出て上司からの評価もよくなると、ますます仕事に熱中するようになる。すると、さらによい結果が生まれるという好循環が生まれたのです。

 心の持ち方を変えた瞬間から、人生の転機が訪れ、それまでの悪循環が断たれて好循環が生まれ出した。このような経験から、私は人間の運命は決して敷かれたレールの上を行くかのように決定されているものではなく、自分の意志でよくも悪くもできるのだということを確信するようになりました。

 つまり、自分に起こるすべてのことは、自分の心がつくり出しているという根本原理が、さまざまな蹉跌(さてつ)や曲折を経て、ようやく人生を貫く真理なのだと得心でき、腹の底に収まったのです。

 運命を変えていくものはただ一つ、私たちの心であり、人生は自分でつくるものなのです。(要約)

 自分を励まし鼓舞することを「セルフモチベート」といい、目標の達成や成功には絶対不可欠な力とされています。モチベーション(やる気、意欲)はさまざまな外的要因に左右されやすく、環境などによって自身のモチベーションが上下した経験は誰にもあるはずです。

 しかし、内的なセルフモチベーションを身につけることで、大きな環境変化においても安定して成果を出し続けることができるようになります。そのためには、まずは自分がどんなときにモチベーションがアップダウンしたのか、自身の具体的な経験から振り返ってみることです。

 今日の一言には、「厳しい現実の中で、つい負けそうになる自分を励ましながら、明るく振る舞っていく。そのような姿勢こそが人生をひらいていく」とあります。

 自分の人生は素晴らしく明るいと信じて、苦難にめげず、明るい未来を描いていけるかどうか。あなたの人生をつくるのはあなた自身です!


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