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医療系国家試験で1点でも多く点数を取るために必要な勉強方法と考え方

 このnoteには、医療系国家試験や検定試験で1点でも多く点数を取るために必要な勉強方法と考え方をまとめてあります。

 タイトルにある通り、医療系の国家試験及び検定試験を受験する方が対象です。

 試験勉強においてわかっているようで意外に実践できていないことや、膨大な出題範囲に対してどのように考えるか。また、模試などの点数の伸び悩みに対する考え方や、試験勉強の負の連鎖を断ち切るための考え方など。さらに、点数を伸ばすために必要な実践すべきポイントについても掲載しています。

 年にたった1度しかない膨大な出題範囲を誇る国家試験だからこそ、闇雲に勉強するのではなく対策が必要です。合格点に1点でも足らなければ、容赦なく不合格になります。確かに国家試験対策として、勉強をする「過程」も重要となります。しかし、それ以上に「結果」が求められる世界です。

 わずか1点の差で泣き、後悔する前にぜひ行動してみてください。

 このnoteは国家試験や検定試験の合格を保証するものではありませんが、勉強方法や考え方があなたのお役に少しでも立てたなら幸いと考えております。ぜひ参考にしてみてください。

 また、今年度の国家試験を受ける予定でない方にも十分役立つと思います。模試や試験などで得点に伸び悩んでいる方や、あと少し点数を取りたい方にお勧めします。

このnoteはBOOTH等で販売中の最新版をnote用に再編集したものです。https://rpt-smile.booth.pm/items/1100215

※noteの形式ではなく、pdfファイルをダウンロードする形が良い方は、上記アドレスからBOOTHをご利用ください。


■目次■

1.国家試験受験に対する基本的な考え方
2.過去問や模試で点数が伸びない人に必要な考え方
  2-a.過去問の扱い方
  2-b.模試の扱い方
  2-c.問題集の扱い方
3.模試などで不本意な結果だった場合の考え方
4.試験勉強期間における先生や同級生との関わり方
5.試験日までに必要な考え方
  5-a.1年前~半年前までの考え方
  5-b.半年前~4ヵ月前までの考え方
  5-c.4ヵ月前~2ヵ月前までの考え方
  5-d.2ヵ月前~1ヵ月前までの考え方
  5-e.1ヵ月前~1週間前までの考え方
  5-f.1週間前~前日までの考え方
6.試験当日~直前までの考え方
7.試験中の考え方
8.「運が悪かった」と言わないために必要な考え方


1.国家試験受験に対する基本的な考え方

 国家試験受験に際して誰しも不安があると思います。しかし、最初から物怖じしているようでは本番では緊張して何もできなくなってしまいます。

 どの種類の国家試験においても、自分に自信を持つことができるまで勉強をしましょう。当たり前のようですが、まずはその状態を目指します。

 そんなことはわかっていると思うかもしれませんが、点数の伸び悩みは思わぬ所が原因で生じていることが多いものです。また逆に、ある程度の自信がついても油断をしないという気持ちも持つことが必要です。国家試験受験に際して、何があるかわからないです。そのため、常に油断しない強い精神力が求められます。さらに、膨大な出題範囲を誇る国家試験の勉強には、辛いことも多々あると考えられます。しかし、常に自分自身を信じて攻める気持ちで勉強に臨んでください。わからないことがあってもそこから逃げず、理解するまで取り組んでください。その取り組みをコツコツ続け、広く深く勉強して行けば必ず結果はついてくると考えています。

 過去問でも模試でも問題集でも、目の前にある1問を大切に解いていくことが国家試験合格の正攻法であり、近道なのです。


2.過去問や模試で点数が伸びない人に必要な考え方

 ここでは過去問や模試で点数が伸びない人に向けて、過去問・模試・問題集の扱い方や考え方をそれぞれに分けて述べていきます。


2-a.過去問の扱い方

 一般的にどのような種類の国家試験に臨むに際しても「勉強の基本は過去問を解くことだよ」と言われることが多いと思います。試験勉強を始めるに当たり、まずはどのような問題が出題されているのかを知ることが重要であることに異論はないと思います。

 当然、そんなことはわかっているよ!と言われるかもしれません。

 しかし、本当にわかっているのでしょうか?

 このnoteを読んで頂いている方は、少なからず現在模試や過去問などのテストで点数の伸び悩みがあるかと思います。そのような方にハッキリと言いますが、過去問最低5年分、できれば10年分をしっかりと全て理解できていれば、初めて受ける予想問題の模試でさえも確実に合格点に達すると思います。

 まず私が言いたいことは、模試であろうと過去問であろうと目の前の1問を大切にしてください。難しいものや理解困難な問題に対して「1問ぐらいできなくてもいいや」と考えてはいませんか?「たった1問、1点ぐらいだし」、「調べてもわからなかったし」、「きっとこのような変な問題はもう出題されないだろう」などなど。何かと正当そうな理由をつけて、貴重な1問、1点を捨てていませんか?

 ここで考え直して下さい。

 されど1点です。

 国家試験はとても幅広い知識が求められます。何が起こるかわかりません。その分、周到な準備が必要不可欠なのです。
 あなたが捨てた1点に泣く人は、あなたが想像している以上に多いのです。まずは「目の前の1問、1点に執着する」という考えを持ってください。

 例えば単純に暗記しているだけで解ける問題。どのような国家試験でも最低1問はありますね。これはハッキリ言ってサービス問題です。ほとんど考えなくても、暗記してさえいれば点が取れるのですから。「暗記は苦手」などと言って、何かと理由をつけて逃げていませんか?「面倒な問題でも目をそらさず逃げない」。これが点数を伸ばすための基本スタンスです。

 そうは言っても膨大な数の問題が出題される国家試験の中には、確かにどうしても解けないものや不適切なもの、明らかにおかしなものが出題されることがあります。そのような問題に出くわした場合、本番の国家試験では勘に頼って解答しても良いと思います。しかし、そのような問題は実際には僅かです。一見おかしな問題でも、よくよく冷静に考えてみると解けるものもあります。また、本当におかしな問題であれば不適切問題として採点から除外されるはずです。まずは問題の趣旨をしっかりと理解し、選択肢のどれが正解で、不正解のものは何が違うのかを1つ1つ逃さずに考えましょう。

 重要なことは問題が理解できずにわからなくても、そのまま放置しないことです。わからなかった問題を放置するということは、得点するチャンスを自ら手放しているということに他ならないのです。そのことに早く気付いてください。
 そのため、どのような手を使っても問題やその答えを理解しましょう。書籍や論文で調べたり、先生や友人、先輩に聞いたりする。信憑性の問題もありますが、この際インターネットでも良いと思います。とにかく面倒な問題から逃げずに、とことん納得するまで調べてください。

 ここで調べるべき範囲について述べます。例えば5つの選択肢から答えを1つ選択する問題があるとします。明らかにこの問題の答えは1番。しかし、他の2~5番の選択肢は何がどう間違っているのか?国家試験の勉強は、他の選択肢についても同時に調べることが必要です。つまり、どんどん派生させて考えることが国家試験の勉強において必要なのです。もちろん本番の試験では過去問と全く同じ問題が出題されることはほとんどありません。それではなぜ過去問を解くのか?最初にも述べたように、一番の目的はどのような問題が出題されているのか?という試験の傾向を知ることです。そして、その一番のメリットは過去の試験問題を軸にして、勉強を進めることができるということです。

 例えば過去問が一切公開されず情報がない試験の場合、どこから手をつけてどこを重点的に勉強するのかわからないと思います。その分、過去問という「手掛かり」があることで、勉強がしやすくなり効率も上がるのです。

 一方で本番の試験では、突然今までに出題されたことのない問題も必ず出てきます。さらに過去問と全く関連のないものが出題されることもあります。だからと言って闇雲に勉強しても、非常に効率が悪く国家試験の出題範囲から遠い勉強をしてしまう可能性も否定できません。だからこそ、まずは過去問を軸にして勉強していくべきなのです。実際に本番の試験では、過去問と関連したものが多く出題されていることもまた事実ですので。

 重要なことは「過去問だから・・・」と甘く見たり、単純に過去問で高得点を取ったりすることではありません。何度も繰り返して問題を解き、広い視野で幅広く派生させて、関連する事柄まで勉強していくことが必要なのです。
 ただし、最初のうちは大きく派生させずに、目の前の問題について完璧にすることが必要です。繰り返して過去問題を解いていると、次第に「この問題はこの答えだ」などと覚えてしまうと思いますが、最低でもそのぐらいの勉強量は必要だと思います。

 まとめると・・・

①5年~10年分の過去問を解き、同じ問題を間違えなくなるまで繰り返す。
②過去問のわからないものや、あやふやなものを0にする。
③過去問から少しずつ派生させて、関連する事柄まで幅広く勉強する。

 これらの①~③は新しい出題基準がある場合を除き、どの試験問題においても使用できる考え方です。過去問をないがしろにしている人ほど、点数に伸び悩みがあるものです。もう一度過去問に対する考え方を見直してみてください。過去問を全て理解できていない人が、本番の試験で良い点数をとる可能性は低いのです。なんの価値もないプライドは捨てて、死に物狂いで目の前の1点を取りに行きましょう。あなたが国家試験を受験する程の勉強をしているのですから、少なからず人生をかけているということになるハズです。年に1度きりしかない国家試験。後悔する結果にならないように全力を出し切ってください。


2-b.模試の扱い方

 自分の実力を試す上で模擬試験はとても有用です。しかし、余りにも不本意な得点を取ってしまうと逆に焦りを生み、自信を失ってしまう場合もあります。思うような点数が取れないと落ち込んでしまう方も多いことでしょう。不本意な結果でも落ち込まずに気持ちを切り替えられる方であれば良いのですが、なかなか切り替えられずにズルズルと引きずってしまう方もいることと思います。

 そのような方に必要なことは・・・

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