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急募!宝塚のイノッチ!!

25歳娘役が転落死してから約5カ月が経ち、双子の妹である102期生のコメントが発表された。

それに応じるように週刊文春の記事も復活し、宙組公演の再開が既に何度も頓挫していると報じた。


宝塚と旧ジャニーズは、閉鎖的な組織の闇を暴くという話題性が共通している。

ただ旧ジャニーズは被害者を集め連帯したが、102期の妹は連帯しない。

「そんなレベルとは比べものにならない悪質で強烈に酷い行為です」というコメントで「姉が受けたパワハラ」だけを認めるよう線引きした。

102期の自身はもちろん故人も在団して長いため、加害者としての面が明るみに出るのは避けている。


102期の妹が意識しているかは不明だが、根本的な解決を望んでいない。本質的な原因を探ることさえ拒否するコメントだ。こうなると和解を上手く取り合ってくれる人間に頼るしかない。

それは旧ジャニーズでいえば、イノッチこと井ノ原快彦である。

ニュースなどを見た限りだが、イノッチの行動や存在が旧ジャニーズ問題をまとめているように思う。


イノッチ効果その1は、元々の知名度と好感度である。まず「謝罪会見にタレントがいる」というだけで注目度は上がる。業務的な印象から血の通ったものに変わり、見る側の意識も減点法から加点法になる。イノッチはそこにトップアイドルとして輝きながら、グループでは支えの役割も担ってきたという好感度もあった。

宝塚のイノッチにも「この方がここまでしてくれるなんて」というプレミア感が必要だ。元々の期待以上のことをして初めて、遺族の気持ちは収まる。

しかしイメージが地に堕ちた劇団上層部は論外、宙組上級生も難しい。既に遺族から糾弾されている宙組生が何をしても、状況を変えるほどの効果は無いのだ。

「遺族が謝罪を求めていないタカラジェンヌ」にしか、遺族の期待を超えられない。


イノッチ効果その2は、被害者寄りなことだ。旧ジャニーズ問題で加害が認められたのは創業者だけである。一方所属アイドルであった以上、訴えていないだけで被害者の可能性はある。それは味方としての信用になり、仲間意識が芽生える。

被害者側も要求に従わせるのではなく「一緒に解決しよう」という気持ちにさせるのだ。


宝塚の場合そこが探しにくい。性加害ではなくパワハラなので、102期にとって上級生では余計に拗れる。

さらに音楽学校を出た時点で、誰もが被害者であり加害者という前提がある。ただ102期の妹はそこを考慮させたくないのが見えた。

利害の一致なら「102期の加害を認めたくない仲間」だ。


状況を見る限り102期の妹と同期のトップ娘役である、舞空瞳と春乃さくら。

そして故人の同期の夢白あやなら、矢面に立てばまとまりそうではある。
何より遺族対応をする窓口がいれば、宙組公演が行ないやすくなる。通常公演を行なう人員と遺族への特別対応をする人員は分けて、同時進行にするべきだ。


とはいえ102期の妹を中心とした遺族が話を聞き入れるだけの信頼関係、もしくは戦いたくない相手であることも必要だろう。そこは外から確証を得にくい。


一刻も早く、宝塚にイノッチ的存在が現れることを願うばかりだ。

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