見出し画像

103期をDS(ミュサロ)に出すかで隠蔽組か分かる

宝塚歌劇団25歳娘役が昨年9月に転落死した問題で、遺族の代理人弁護士は歌劇団側が1月下旬の面談で遺族に配慮した内容を述べ「姿勢が従来より前進した」とするコメントを発表した。

劇団側は現時点で公表できる事実はないとしながらも、否定もなかった。ようやく事件の終着点がみえてきたかと思う。


また花組トップスター柚香光のディナーショー、トップ娘役星風まどかのミュージック・サロンが発表された。

その出演者の半分以上が、転落死した生徒と同期の103期なのである。


今まで劇団内や遺族と何があったかは週刊誌伝え、劇団公式では中止の発表しかなかった。

そこに最も自由な表情や会話が入れられる、ディナーショーとミュージック・サロンに故人の同期を出す。

近年の傾向からすればライブ配信もあるだろうから、編集の入らない完全な生の声だ。

雪組トップスター彩風咲奈の退団会見はあったが期は離れていて、同期である103期のトップ娘役夢白あやは退団予定ではない。

つまり事件後故人と関わりのあるタカラジェンヌの生の声を、公式に出す初めての場なのである。


翌日には星組で舞空瞳のミュージック・サロンが発表された。102期なので、103期とは予科本科の関係である。

本科生として故人と密な関係かつ、最も103期を抜擢しやすい立場だ。


先述の通り雪組トップスターと月組トップコンビの退団も発表されているので、宙組以外の全組でディナーショーかミュージック・サロンを行うことは可能だ。

そこに103期の出演で素に近い姿や生の声で、劇団に不信感や遺恨がないことが表面化されれば。長くファンを不安と混乱の渦に巻き込んだ「宝塚歌劇団転落死事件」の収束には最適である。


逆にいえば103期を出さなかったり、言論統制で本音が吐露されていないようにみえれば、劇団全体よりさらに密な「組として隠蔽体質」で印象は悪化しかねない。


コロナ禍から最悪を更新し続けた、宝塚冬……もはや大寒極寒の時代。
まだ緊張は続くものの、史上最悪の事態からようやく脱する道が見えてきた。

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?