中田春彌さんによる日本のSFアクション漫画、レビウス。
続編のレビウスエスト　Levius／est　とあわせて、2013年から2021年まで長きにわたって連載され、高い評価を得ました。

また、アニメ作品は Netflix で制作され独占公開されたのち、地上波やBSでも放映されました。

そんな魅力あふれるレビウスですが、
アニメ版と漫画版には設定上の大きな違いがあります。

私の考える、特に大きな違いをまとめました。

部分的にネタバレが含まれていますので、ご注意ください。

1.
主人公のレビウスが作中で戦うグレード

アニメ　GRADE 3
漫画 GRADE 2

GRADE 1 は、人間の域を超えた超戦闘能力の持ち主との設定なので、
主戦場をGRADE 2 にしてしまうと、アニメの「GRADEが落ちても戦いつづけるベテラン拳闘士」の設定が使えない。

2.
ヒロイン(?) アメリアの性別

アニメ　性別不詳(一見美少女だが男性にも見える)
漫画　女性

3.
スチームパンク/サイバーパンク描写

アニメ　サイバーパンク (スチームパンク要素もあるが、ほとんどはサイバーパンクの範疇)
漫画　スチームパンク

4.
機械拳闘の扱い

アニメ　ボクシングの延長線上　(「はじめの一歩」風)
漫画　キックありのほぼ無制限バトル (「銃夢」風)

AJとレビウスとの試合は
アニメだと「おいおいボクシングベースのスポーツのくせに、反則の嵐じゃないか」と思ったけれども、
漫画版だと「なんでもありなんだから仕方ないなぁ」で済む感じ。

5.
Dr.クラウンのキャラクター

アニメ　イケメンのナルシスト
漫画　ピエロの仮装をしたナルシスト

6.
ヒューゴがAJから受けた致命傷

アニメ　脊髄損傷 (現実的)
漫画　目と鼻だけになってかろうじて生きながらえる(オーバーテクノロジー)

アニメと漫画が「ストーリーラインだけ共通の別物」であることを示す、典型的な違いがコレかなと。

7
その他　
アニメは途中までだけれど、漫画は続編の「レビウスエスト」と合わせて完結している。

大きな違いとしては1-6までです。
AJの武装や、さらわれた時の状況など、いろいろと違いはありますが、
私自身が「大きく違う」と思ったところは1-6まで。

このように、
漫画版はアニメとはまた違った魅力がある作品なので、アニメで見たからもういい、とは思わずに、ぜひ漫画版も読んでみてください。

また逆に、漫画版レビウスが好きな方は、リアルに寄せた別の魅力がある作品ですので、ぜひアニメ版も見てください。