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ホモ・サピエンス滅亡の危機における変化の方向性とはーノジェ水曜日1230ー

現代社会に生きる私たちは、今までにない時代を経験しているように思います。


人類の現在地

先日、『人類滅亡までの残り時間を象徴的に示す「終末時計」の残り時間が、去年に引き続き過去最短の90秒になった』というニュースがありました。

この時計は、1947年から米科学誌「原子力科学者会報(BAS)」が毎年発表しているもので、今年は新たな核開発競争やウクライナでの戦争、気候変動といった要因が挙げられたそうです。

そして2015年ではありますが、オックスフォード大学など様々な科学者や金融・経済の専門家たちが「人類滅亡の12のシナリオ」をレポートにまとめています。

12のシナリオだけを抜粋すると以下になります。

【現在進行中のリスク】
  1.極端な気候変化
  2.核戦争
  3.世界規模のパンデミック
  4.生態系の崩壊
  5.国際的なシステムの崩壊
【外因的なリスク】
  6.巨大隕石の衝突
  7.大規模な火山噴
【新たなリスク】
  8.合成生物学
  9.ナノテクノロジー
  10.人工知能
  11.その他の全く未知の可能
【国際政治のリスク】
  12.政治の失敗による国際的影響

https://www.nli-research.co.jp/report/detail/id=42435?site=nli

この中でも、最近は特に人工知能のリスクが大きく取り出たされているように思います。「グローバルリスク報告書2024年版」でも、「誤報と偽情報」が短期的リスクのTOPに選ばれているように、私たち人間は人工知能によって生成されるフェイクニュースを判断できるほどの思考力を持ち合わせていません。


人類滅亡の危機に対して

このような人類の状況に対してnTech創始者・ノジェスさんは「私たちホモ・サピエンスは滅亡の危機に瀕している」と言います。

中国の思想家・孫子やナポレオン・ボナパルトなど多くの先人たちが言及するように「最悪を想定すること。徹底的/悲観的に準備すること。」はとても重要です。楽観的な想定・準備を怠ることによって、取り返しがつかなくなる事例は数多くあります。

なのでぜひ「人類が滅亡なんてするはずない」と思う方も、ぜひ「人類滅亡」も想定した上で、考えていただけたらと思います。

では、人類滅亡の危機に私たちが向かっているとしたら、私たちがその危機から抜け出すためにはどのようにしたらいいのでしょうか?ノジェスさんはその変化の方向性を「人間そのものが変わること」だといいます。

人間そのものが変わること

「人間そのものが変わる」とはどういうことでしょうか?

ノジェスさんが言う「人間そのものが変わる」とは、「ホモ・サピエンスとして変化する」ことではなく「ホモ・サピエンスではない存在への変化」を指しています。

そしてそれに近いイメージとしては、仏教の開祖・釈迦が残した「不生不滅」です。私たちホモ・サピエンスは一般的に「自分が生きている」と思っていますし、「自分はいつか死ぬ」と思っています。しかし釈迦は「不生不滅・生まれてないから、死ぬこともない」と言い残しました。

そして私たちホモ・サピエンスがこの概念を受け入れることで、「生存本能」に縛られていた生き方から自由になり、「精神体」として生死を楽しむことができる生き方へとパラダイムシフトが出来る。それが「ホモ・サピエンス(賢い人間)」から、「ホモ・ゼウス(神/第一原因を道具にする人間)」への進化だと言います。

では、私たち人間は「不生不滅」の概念の簡単に受け入れることができるのでしょうか。そこに到達することができるのでしょうか。それが簡単ではありません。どれだけ修行や苦行をしても、そこに到達できる人はほんの一部分で、しかもそこに至るまで何十年もかかってしまいます。

しかし人類滅亡の危機に、そのスピードでは人類全体が大きく変わることは到底できません。では、どうすればよいのでしょうか。

言語が変わること

そこに対してnTech・ノジェスさんが起こしたブレイクスルーが「全く新しい言語の発明」です。

私たちホモ・サピエンスは、約7万年前に「言語を発明」することで、他の生物を統制するポジションを獲得することができました。この言語は人類がここまで進化発展することには大きく貢献しましたが、これからの時代においては様々な弱点を含んでいる言語でもあります。

その一つが、私たちがいま使っている言語は「現象世界」を認識・理解・説明する言語でしか無く、現象世界を生み出す「第一原因」を認識・理解・説明することが不可能な言語であることです。そのことが土台に全ての学問、宗教、哲学、科学が成り立っているので、未だに人類は第一原因がグローバルスタンダード化されいません。

そしてノジェスはそれらの限界を補う「第一原因から現象世界までを、今ここと繋げて認識・理解・説明できる言語」の発明に成功しました。

そしてこの言語でこの世界を認識・理解・説明することが出来るようになることで、人類が今まで解明できなかった「人間とは」「生とは」「死とは」「意識とは」…など、あらゆる難題が解決されてしまいます

そうすることで釈迦の伝えた「不生不滅」も自然と受け入れることができるようになり、生存本能を突破し、第一原因/神を自由自在に活用する全く新しい人類・ホモゼウスへと進化することが可能になります。

物質文明から精神文明へのパラダイムシフト

私たちがいま出会っている様々な課題は、これまでの人類の生き方・物質文明に対する警鐘でもあります。では、どこからどのように物質文明の限界を補う精神文明へのパラダイムシフトが起こすことができるのか。

それをnTech・ノジェスさんは、人間そのものの変化からであり、その変化は言語の変化からであると言っており、その変化は世界で唯一の精神文明である「日本文明」からしか起こり得ないと断言します。

いま、日本は世界的にみても様々な課題と出会っています。乗り越えなければならないことは山のようにあります。しかしそれらの課題はこれまでの延長線上では解決することはできません。

だからこそ日本が、人類の今までの限界を突破した全く新しいモデルをつくることができれば、世界がそれを真似するようになります。この大きな危機をチャンスに変える。そんな日本を共に作っていけたらとても嬉しいです。

※この記事は2024.1.24(水)の「ノジェ水曜日1230」を聞いた感想です。ぜひノジェスさんのコメントも聞いてみてほしいです。


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