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相手の考えを引き出すには②

講演や研修などの講師として呼ばれることがあります。こちらが一方的に話すのではなく、参加者同士で話し合ってもらうことで理解が深まります。そのため、自分が担当する時はグループワークを設定することが多いです。
これがなかなか難しく、ただ「話し合ってください」とだけ促しても、話したがらない、話が弾まない、気まずい空気になっていることが度々あります。そうならないための工夫が引き出すコミュニケーションとも共通しているので紹介したいと思います。ルールは2つあります。

□ 質よりも量が大切
「うまいこと言ってやろう」と思っていると、なかなか発言できません。気心知れた人たちで話す場合は、外しても構わない雰囲気があるので発言しやすいかもしれません。ただ、グループワークでは初対面の場合も多いので、周囲の目が気になり発言のハードルが上がりがちです。それを取り払うために「質より量」というルールを設定するのです。

□ 他の人の意見を否定しない
自分が発言した際に、否定されると気持ちがくじかれます。どんな発言でも、ひとまず否定せずに聞くと、発言して良かった感覚が得られます。結果、発言量が増えていきます。

これら2つのルールは、グループワークに限らず普段のコミュニケーションでも応用可能です。特に引き出そうと頑張らなくても、自由に発言できる雰囲気を作ることによって、相手の考えや気持ちが自然に語られます。カウンセリングだけでなく子育てや人材育成などにも役立ちますので、参考になるところもあると思います。



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