見出し画像

新型コロナウイルスに対する心の持ち方①

今回から、新型コロナウイルスに対して、どのような心構えでいるのが良いかについて書きたいと思います。ことさらに心理的な危機を強調し、不安をあおることも良くないと思いつつ、多くの人が知っておいた方が良いこともあるのでその点について書きます。

この文章を書いているのは2021年1月です。今は、感染拡大の第3波がきており、感染者が急増し、緊急事態宣言が出されています。多くの方が不安を感じておられるのではないでしょうか。一方で、1年前の第1波の時期に比べると、不安自体は小さくなっている方が多いと思われます。

なぜ、不安が小さくなったのでしょうか?

知的な理解が不安をおさめる

もちろん、今の状況に慣れたこともあるでしょう。しかし、それだけではなく、ウイルスに対する私たちの理解が深まったこととも関係しているかもしれません。まだまだ未知のウイルスではあるものの、感染を防ぐための対応や感染後の経過など、分かってきたことも多いです。

人間は賢い動物なので、頭で理解すると不安は小さくなります。

例えば、夜に草むらがガサガサ動いていたらどう思うでしょう?「オバケかな?」と思っていると不安です。そこに猫が出てきたら「なんだ。猫か」と安心します。その後は、同じようにガサガサ動いても不安には感じません。不安への対処の一つは知識を得ることです。新型コロナウイルスに対しても、正しい知識を得ることが不安への特効薬となります。

こういった対処は、意識せずに実践している方が多いです。ここで一つ問題なのが、多くの人が不安な場合、情報が錯綜する点です。そこで過度に情報を集めすぎてしまうと、かえって混乱します。不安を抑えるために情報を集めた結果、かえって不安が高まるわけです。コツは、情報の発信元を精査することです。何が正しいか判然としない部分もありますが、ある程度信頼できる情報元から取り入れるようにしてみてください。

避けることで大きくなる

多くの方は1年前に比べて不安が小さくなったと思いますが、変わらない方、大きくなった方もいると思います。もちろん、これには個人差がありますので、不安が強い方がいるのも自然です。

不安のコントロールがうまくいかない方の中には、不安の対象を避けている場合があります。避けることが、悪いわけではありません。例えば、山で熊を見かけた際、不安を感じます。そこで回避しなければ、襲われて命を落とします。このように、不安の対象を回避することは、自分の身を守っている場合も多いです。しかし、新型コロナウイルスに関して、不安なあまり情報を遮断するとどうなるでしょうか。私たちが安心できるような情報まで入ってきません。そればかりか、どんどん悪い想像がふくらんでしまい、不安が強くなってしまうこともあります。心当たりがある方は、やはり正しい情報を取り入れるのがオススメです。専門家が公開している情報もありますので、調べてみてください。

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?