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【山雅2022レビュー】vsYS横浜・沼津・藤枝|J3第26・27・28節

各試合のポイントを一つに絞って、振り返っていく。


vsYS横浜|J3第26節


2022.9.25
J3 第26節

松本山雅FC
×
Y.S.C.C.横浜


前回の対戦:【山雅2022レビュー】vsYS横浜|J3 第2節


~スタメン~

山雅(緑):5-3-2
YS横浜(白):3-4-2-1


~自滅~

山雅の守備について振り返る。


悪くはなかった前半

前半の山雅の守備は、悪くはなかった。

左IH菊井が、相手の右CB花房にプレスをかけに行き、それに合わせて他の選手も連動する、というような守備をしていた。

山雅のプレス

連動しきれていない場面もそこそこあったものの、しっかりプレスをかけ続けることで、相手に余裕を与えないようにしていた。

余裕を与えないことにより、 YS横浜の選手たちは、パスコースを探す十分な時間がなく、サイドチェンジという選択肢を取ることがあまりできていなかった。
結果的に、前方の選手にパスをするしかなくなっていた。

パスを受けた相手選手に対して、山雅DFがしっかり寄せることで、うまく守ることができていた。

CB花房はプレスを受けることで視野が狭くなり、前方の選手にパスを出すしかなかった。


自滅した後半

ハーフタイムに山雅はシステムを5-2-1-2に変更する。

後半のシステム(5-2-1-2)

この変更により、山雅の守備が崩壊する。

5-2-1-2にしたことにより、 YS横浜のCBに対して、誰がプレスに行けばいいのか分からなくなってしまう。

プレスに行けなくなるということは、相手に時間を与えてしまうということ。
十分な時間があれば、相手はパスコースを作ることができるし、パスコースを探すことができる。

時間があれば、味方はパスコースを作ってあげることができるし、
ボールホルダーはパスコースを見つけることができる。

結果として、何度もサイドチェンジされ、山雅の守備がハマる回数は激減してしまった。


なぜなのか

今季何度も5-2-1-2というシステムを使用しているが、うまくいかないことの方が圧倒的に多かったはず。

それでも使い続ける理由は何なのだろうか。


~試合結果~

松本山雅FC    0

Y.S.C.C.横浜 1
44' ロリス ティネッリ

~ハイライト~



vs沼津|J3第27節


2022.10.2
J3 第27節

アスルクラロ沼津
×
松本山雅FC


前回の対戦:【山雅2022レビュー】vs沼津|J3 第7節


~スタメン~

沼津(青):3-4-2-1
山雅(白):5-2-1-2


~バラバラ~

山雅の攻撃について振り返る。


意思統一がない

山雅は、とにかく前線にロングボールを送る戦い方をしていた。

一方で、ボランチの佐藤やパウリーニョは、パスを受けようと、低い位置でポジションを取っていた。

そのせいで、ロングボールを蹴った後のセカンドボールを拾うことがなかなかできていなかった。

セカンドボールを狙える位置にいたのは菊井くらいだったが、その菊井は、沼津のダブルボランチの菅井・鬼島に挟まれ、思うようにボールに触ることができていなかった。

菊井には、沼津のボランチ菅井・鬼島が対応する。

ボランチやCB、WBの選手たちは低い位置でパスを繋ごうとしているが、FWは前でロングボールを待っているという、意思がバラバラな状態が続いていた。

ロングボール主体の戦い方をするのであれば、セカンドボールの拾い合いの勝負で優位に立てるような形を作りたい。

ボールがこぼれそうなエリアに選手を集めて、セカンドボールを拾えるような体制をしっかり作りたい。

~試合結果~

アスルクラロ沼津 0

松本山雅FC     0

~ハイライト~



vs藤枝|J3第28節


2022.10.9
J3 第28節

藤枝MYFC
×
松本山雅FC


前回の対戦:【山雅2022レビュー】vs藤枝|J3第12節


~スタメン~

藤枝(紫):5-3-2
山雅(白):5-3-2


~小松~

相手ゴール前での小松のプレーについて振り返る。


動きが物足りない

味方がクロスを上げる時の、小松の動きが物足りないと感じる。

33:06のシーン。
外山がクロスを上げようとしている状態。
小松にはCB鈴木翔太がしっかりマークについている。

CB鈴木翔太が小松をマーク。

この後、小松は鈴木翔太の目の前に走っていく。
そしてクロスが上がり、小松の元へボールが来るが、この時、鈴木翔太は小松に身体をぶつける。
これにより、小松は少しバランスを崩し、思うようにミートできず、シュートは枠外へ飛んでしまう。

小松はバランスを崩されたせいで、うまくシュートが打てない。


改善案

小松にはファーサイド(鈴木翔太の背後)に入っていってほしかった。


根拠

なぜそう考えるのかについての根拠を4つ紹介する。

根拠①

小松をマークしている鈴木翔太からすると、背後に入られると、小松に対応するのが当然難しくなる。

根拠②

CBが小松に対応できないとなれば、代わりにWBが対応することになる。

WB榎本が小松の対応に向かう。

CBではなくWBが相手であれば、小松が競り勝つ確率は上がる。
WB(あるいは、4バックの場合はSB)には、CBの選手ほど競り合いに強くはない選手が起用されることがほとんどだからである。
小松の「競り合いの強さ」という武器を、より活かしやすくなる。

根拠③

WBが小松に対応すれば、大外で待っている味方がフリーになる。
今回のシーンにおいては、大外にいる横山に、よりスペースを与えることができる。

大外で待つ横山がフリーに。

根拠④

小松がシュートを直接枠内に飛ばせなかったとしても、ファーサイドからうまく折り返せば、味方が押し込んでくれる可能性がある。
今回のシーンにおいては、小松がクロスを折り返せば、菊井が押し込むことができる。

小松が折り返し、菊井が押し込むという形を作れる。


まとめ

小松の動きを改善できれば、チームの得点力も多少改善されるのではないかと思う。


~試合結果~

藤枝MYFC   1
88' 榎本
松本山雅FC 0

~ハイライト~



~終わりに~

藤枝戦は、決まってもおかしくないようなチャンスは多かった。
それでも、どれだけ決定機を作っても、得点が取れないことはある。
サッカーというスポーツは、そういうものだと思う。

ただ、いざそういう試合になった時に困らないように、力の差がある相手との試合を確実に勝ってきておくべきだったのではないだろうか。

そのためには、素早い攻撃だけでなく、遅攻の形もしっかり構築して、得点力を身につけておきたかった。
そして、実力差のある相手には、その実力通りに勝ち切れるような、そういう試合を増やしておきたかった。

ツケが回ってきている、という感じがする。


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