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鷹匠を通じて知る本物の洗脳

割引あり

人の本質は、頭脳ではなく、肉体である。頭脳で考えることの基礎にあるのは肉体の欲求であり、頭脳だけが存在することは決してない。そういう事実をはっきりと思い知らせてくれるのが、いわゆる「洗脳」である。洗脳の本質は、肉体の感情と深く結びついた価値観であり、一度洗脳されてしまうと、他人から見ればどんなにおかしいと思える状況でも、本人は疑うこともなく信じ込んでしまう。そんなメカニズムをまざまざと見せてくれるのが、この若い野生の鷹をつかまえて、冬を越さないうちに鷹狩に使える前に
馴らしてしまう鷹匠の技だと思う。


鶏をおとりに罠をかける
数日後、鷹がやってきた
罠にかかった若い鷹
鷹を罠から外して目隠しをし、連れ帰る鷹匠
1週間、2週間と飢えた鷹に肉を見せる
まだ餌を食べようとしない鷹を生きた鳩で釣る
ついに根負けして肉に飛びついた鷹
さっそく肉を食べる
一度食べると、ひな鳥のように肉をねだり始める
すぐに訓練を開始する、まずは腕に乗ることを覚えさせる
こうして、つらい絶食の後に肉の味を覚えた鷹は、もう放しても飛び去らない

鷹狩に用いる鷹は、ひな鳥を捕まえて飼いならす方法もあるようですが、ここでは、成鳥を捕まえて、1月と経たずに腕から枝へ、枝から腕へと飛び移るまでに慣れさせ、常に飢えさせて肉を与えることで、思い通りに操るように訓練できている。動画中に真室川上流地域でのこととあり、山形県でのことである。

絶食を続けて死んでしまう場合もあるという野生の鷹が、その絶食の辛さと、その苦しみから解放された記憶とによって、ここまで一気に鷹匠に懐いてしまう様子を見れば、ブラック企業で行われるという新人研修という名の洗脳教育や、カルト宗教による洗脳、マルチ商法によるセミナーなど通じるもを感じる人もいるだろう。

やはり、頭は体の従となる関係であり、頭で考えることばかりでは、本当のことは見えてこなかろうと思う。


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