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【長文失礼】図書館VS本屋

おかげさまで定期出店をさせていただけるようになったり、イベントが復活し始め、るーこぼんカーの本棚を広げる機会をまたいただけるようになりました!

子どもたちもたくさん絵本を手にとって嬉しそうに読んでくれたり、
じっくり棚を見てくださる方もいらっしゃって、その光景に元気をもらっています。

でもちょっとだけ、わがままを言うと……
「この本知らない」「この作者知らない」という本を完全スルーしていることが多いのが気になっています。

中身のわからない「覆面書店」を3冊もお買い上げいただいた猛者もいらっしゃいますが、もっと「知らない」に飛び込んでほしい! と店主は心の中で叫んでいます。(今この瞬間をもって出てきちゃったけど)

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先日、自分が住んでいる市の図書館に足を運び、子どもたちと私の分の利用者登録をしてきました。

嬉しいことに子どもたちが本好きに育ってくれて、絵本をめちゃくちゃ欲しがるようになり、自分の欲しい本を我慢せざるを得なくなってきたのと、売上をごっそり子どもたちの本に持っていかれるので、図書館に助けを求めようと思ったのです(爆)

姉が欲しがれば弟にも買ってあげたくなるじゃないですか。ケンカにもなるし(笑)

それに、娘がいつも学校の図書館でいい本を借りてくるので市の図書館がずっと気になっていたのです。

行ったら案の定、琴線に触れるいい本ばかりで、あれも、これも、と手に取っていたらあっという間に貸し出し上限冊数に達してしまいました。

本を読むのはもちろんですが、本に囲まれるのも、選ぶのも大好き。
本当に満たされます。

司書の皆さんも良い方ばかりで、なんとるーこぼんを知っていてくださった方も!!

こんな本↔人の繋がりも含めて、
本屋だけど、図書館が大好きなのです。

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ところが、
図書館で本を借りると作家に利益がない、図書館でただで読めるから本を買わなくなる。だから図書館と本屋・作り手は対極にある。
といった声がよく耳に入ってきます。

たしかに、本を売っている側から見ると、無料で本を読まれてしまっては利益が上がらないので商売にならないわけです。

私のようにイベントなどに出店して本を売るとなると、図書館を含め公共の場所では金銭授受ができないのでそもそも商売ができません。

いろいろあるけれど、それでもやっぱり図書館を排除しようなんてことにならないのは、
生きていくために本が必要だということ、誰でもいつでも本を手に取れる場所が必要だということ、なにより本が好き! ということをちゃんとみんなが感じているからだと思うのです。

そこでいろいろと考えてみた結果が
図書館こそ、本を届けたい人が力を入れなければならない場所である
ということ。

そもそも私が考える図書館の役割は「種まきの場」であることです。
子どもの頃から本とたくさん出会って、楽しんで、本が傍らにあることが当たり前という人の土台を作ってくれるのに一番貢献しているのは図書館。

本を開けばだいたいのことは解決するんだという考えが根付くには、本が身近にあるということが必要です。

その考えがあれば本屋で本を買うようになるでしょうし、誰かへのプレゼントの選択肢に「本」が入り込んでくるでしょう。

ちなみにるーこぼんのお客さまは図書館が好きでよく通っていたというお客さまがたくさんいらっしゃり、おすすめの図書館を教えて下さいます。

本屋と作り手は目先の利益だけ考えずに、長い目で考えればいいわけですが
生活がかかっているのでそんなわけにはいきません。

そこで、です。

図書館にたくさんの人が来て、より多くの本と出会える場所や機会を一緒になって作っていけば、本屋で本を手に取る人が必然的に増える。

「知らないものは手に取れない」という人の、「知っている」を増やすことができれば自然と本屋でのお買い物も楽しくなるはずなのです。

本屋で買った本がおもしろくないという失敗は、買った人のお財布にもその本を売った本屋さんにも厳しいものだけれど、図書館ではそういった失敗も安心してたくさんできますし、失敗をたくさん繰り返すことによって本を選ぶ力もついてきます。

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だからこそ、
本屋は図書館の司書さんがたともっと話して、一緒に楽しいことを企画して、本をお楽しむ環境を作り
作り手はもっと図書館にも足を運んで図書館で講演したりサイン会をしたり、読者と触れ合うべきなのです。

……とまぁ、随分と生意気を言ってしまいました。
これが机上の空論とならないように、少しずつですが動き出しています。
温かく見守って、面白そうだと思ったらぜひお力を貸してください。

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