旅する本屋るーこぼん 大石 香

2023.10閉業しました。 移動式本屋のはじめ方と、NPO設立の準備に関する記事は誰…

旅する本屋るーこぼん 大石 香

2023.10閉業しました。 移動式本屋のはじめ方と、NPO設立の準備に関する記事は誰かのお役にたてるかもしれないので残しておきます。 SNSアカウントは残っていますがもうほとんどログインしておりませんので DMやコメントを通しての質問やご相談はご遠慮ください。

マガジン

  • 弱小移動式本屋、NPO法人を作る

    福岡の小さな街の小さな移動式本屋がNPO法人を立ち上げるまでのリアルレポート。

  • 覆面書店

    とてもいい本なのに食わず嫌いされがちな本たちを黒いカバーで包みました。 本を選ぶときのヒントはひとことだけ書かれたタグだけ。 noteでは、タグのひとことに込められなかったあふれる言葉たちを綴ります。

  • 本を売る暮らしのはじめ方

最近の記事

「設立趣旨書」お披露目!名前も決まりました!

皆さまご無沙汰しております。 前回の「未来出版研究会」で、社会課題をはっきりさせることを宿題としていただいたあと、それについてまたいろいろとアドバイスをいただいたんですが…… 思考回路はショート寸前、行き詰まっていました。 頭が働かなかったので、開き直ってインプットキャンペーンを開催。 積ん読を消化したり自宅の本棚をほじくり返したりして思う存分本を読んだり、インスタライブを覗いてみたり、ポッドキャストやVoicyを聴いてみたりしました。 いやぁ……楽しかった♡(笑)

    • 私の思う社会課題とは。

      るーこぼんをNPO法人化すると決めて2回目の未来出版研究会が開催されました。 前回、 次回でビジョンや社会課題をはっきりさせましょう! と言っていただいていたので、それまでに議論できる資料を作ろうと動き出しました。 そして迎えた会の当日、作った資料をもとにたくさんアドバイスを頂いたので少しずつ紹介します。 社会課題とビジョンを明確にできる本 とはいえ、何もないのは心もとないので…… 教科書代わりに購入した3冊のうち、こちらの本を見ながら社会課題を洗い出し、ビジョンを言

      • 定款を作ろうとしたけど失敗した話。

        前回の記事 そうだ、定款を作ろうまずは団体のすべてが詰まった「定款」を作成しようと思い立ったるーこ。 まず定款ってどんなものだ!? 私がやりたいことに近い活動をしている団体の定款を読んで勉強することにしました。 参考になる団体を探す 私が移動式の本屋を始める際リサーチしていた資料の中に、あるNPO法人があったのを思い出しました。 それは、鹿児島県指宿市を拠点とする「NPO法人そらまめの会」さん。 移動式のブックカフェの運行をはじめ、図書館の指定管理団体として図書館業務

        • 【ポシャりました】るーこぼん、NPO法人化を目指します!

          ※るーこぼんは閉店いたしました。 NPO法人化も断念しておりますが、NPO法人化に向けて動きたい方のために記事は残しておきます。 福岡の小さな街からいろんな場所へ走り出して本を売っているわたくし、ruco-bon*(るーこぼん)。 かくかくしかじかありまして、このたびNPO法人化を目指すことになりました。 かくかくしかじかはこちら。 NPO法人化が決まるかくかくしかじかの後、軽くNPOとは何か調べてみます。 そもそもNPO法人とは!? ざっくりいうと ・ボランティア

        「設立趣旨書」お披露目!名前も決まりました!

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        • 弱小移動式本屋、NPO法人を作る
          3本
        • 覆面書店
          0本
        • 本を売る暮らしのはじめ方
          6本

        記事

          「これ、聞いていいのかな?」を先輩に聞いてきました!

          お久しぶりの投稿です! 今回は、本屋による本屋のための書店パトロールについて。 私は本屋ですが、普通に大型書店さんにも行ってたくさん買い込んで帰ってきます。 大型書店さんに行くのは何より楽しいのです♪ お買い物はもちろんなのですが、本屋として行くからにはやはり気になってしまうポイントが……。 品揃えはもちろんですが なんてったって、大型書店さんに行けば世の中の流れや世間の人々が抱える悩みや目標が見えてくるし、出版業界全体でどんな文化を作っていきたいのかが読み取れるすご

          有料
          500

          「これ、聞いていいのかな?」を先輩に聞いてきました!

          お金の話。

          本屋になりたい! を実現するために、やはり聞きたいのはお金の話ですよね。 本1冊を売った利益はだいたい300円ぐらい。 「薄利多売!」と思うところだけれども、本はティッシュやトイレットペーパーとは違って1冊1,500円ほどするわけで、よほど本が好きな方じゃなければ「多買」なんてしないのです。 それでも、人生に本は必ず要るものだと思うので本屋さんは続けていきたいし、増えていけばいいなと思います。 あんまりみんな語ってくれないけど、一番大事なところかも。 ということで、ざ

          本屋が本屋の本を読んだまとめと対策

          最近通い詰めている図書館で、貸し出し上限冊数まで何を借りたかというと、本屋さんが書いた本屋さんに関する本。 というのも、未経験で初めてここまで修行も何もせずにきて、大きな本屋さんとるーこぼんの違いは何かを真剣に考えるようになったからです。 もちろんおしゃれな外観、冊数、資金、書店員さんの数やスキルは到底敵わない。でもその中で、もっとお客さまがストレスなく本を選ぶためのヒントがあるはずだと感じ始めました。 戦う気なんて全くないのですが、やはり大きな書店さんにはできないこと

          本屋が本屋の本を読んだまとめと対策

          【長文失礼】図書館VS本屋

          おかげさまで定期出店をさせていただけるようになったり、イベントが復活し始め、るーこぼんカーの本棚を広げる機会をまたいただけるようになりました! 子どもたちもたくさん絵本を手にとって嬉しそうに読んでくれたり、 じっくり棚を見てくださる方もいらっしゃって、その光景に元気をもらっています。 でもちょっとだけ、わがままを言うと…… 「この本知らない」「この作者知らない」という本を完全スルーしていることが多いのが気になっています。 中身のわからない「覆面書店」を3冊もお買い上げい

          【長文失礼】図書館VS本屋

          ちょっと1回死んでくる

          なかなか物騒なタイトルを付けてしまいましたが(笑) 実は店主るーこ、もうすぐ誕生日です。 不思議なことにここ数年、 誕生日が近づくと立ち直るのに時間がかかるような心折れる出来事があり ゴールデンウィーク明けからようやく本調子になってくるという謎のサイクルが発動し始めました。 というわけで最近絶不調でして 「また今年もか……」という暗い気持ちで過ごしていたのですが ついうっかり弱音を吐いたところ、大尊敬する方から喝をいただきました。 もう恥ずかしいったらありゃしない。

          ちょっと1回死んでくる

          移動式本屋のバックヤード

          前回からだいぶ時間が空いてしまいましたが懲りずに行きますよ! 今回は、イベント出店時のバックヤードについて。 シンプルイズベスト!な現在形 こちらがお客様から見えているオモテ側。 ↑裏側はこうなっています。 詳しく見ていきましょう。 ①iPad(レジ) 決済システム「square」を使ってお会計をします。 商品代金の計算、クレジットカード決済、その日の売上レポートの確認ができます。 ②MERCURYの工具箱(お釣りボックス) 中が細かく仕切れるので小銭を一種類ずつ分

          移動式本屋のバックヤード

          その本に覚悟はあるか?

          高校生のとき、お小遣いをもらえなかった。 通学に使っていた原付のガソリン代はおそるおそるお伺いを立ててその都度もらう。親の機嫌が悪いときはもらえなかったり、機嫌を伺っているうちにガス欠になって、地元で「どんぶり坂」と呼ばれる高低差がものすごい坂を原付を押しながら2つ越えたこともある。 お弁当なんて作ってもらったことがない。そのくせ、お昼ごはん代もくれなかったので自分で作らない限りお昼ごはん抜きの日がほとんどだった。 調理科だったから料理はなんとなくできたけれど、毎日部活で

          その本に覚悟はあるか?

          子ども部屋にて。

          本屋さんになりたいと思い始めた時に買った雑誌を久しぶりに開いてみたらまた違う視点で問いが飛んでくる。 売れない本や傷んだ本を棚から外して引っ込めるのではなくて 売れなくても手に取られなくても、そこに並んでいること自体に意味がある本もある。 本が好きな人みんなを受け入れる覚悟を棚から感じ取ってもらわないといけないんだなぁ。 始めたばかりの頃は在庫が少なかったから新刊で棚を埋めるという目標を掲げてきたけど 子どもや家族みたいに「居てくれるだけでいい」本がるーこぼんカーにあ

          本の仕入れ

          本屋さんになりたい! と思った時、必要になるのはなんといっても商品。 この記事では本を棚に並べるまでのお話をば。 そもそも、本とは。本 と言われると、書店にずらりと並んでいる出版物を思い浮かべると思います。 もちろん正解なのですが、この「本」の定義、もうすこし広げてみませんか? と、いうのも、 裏にコードがついて出版社から出たものだけを本とするのはめちゃくちゃもったいない! ZINEや、折本、言葉を書き連ねたメモ用紙の束だってそれは立派な本です。 情報や想い、自分の中

          すぐに本屋を始められる方法

          前回に引き続き、移動式本屋のはじめかたを綴っていきます。 本屋さんになりたい方にとっては「開業ストーリーとかいいから早くどうしたら本屋になれるのか教えてくれ!」という方もいらっしゃるかと思いますので、順番ははちゃめちゃですがまずはこの記事から。 とりあえずやってみて、どんどんご自分のやり方を構築するのが一番です。 売り場をつくる まずは商売する場をつくることです。 るーこぼんで言えば移動販売車ですが、極論、レジャーシート1枚からでもOK。 ・風呂敷 ・旅行かばん ・木

          すぐに本屋を始められる方法

          はじめかたのはじめに〜現在のカタチ

          第1回目はまずざっくりと、今のカタチになるまでのことをお話しします。 トランク一つの本屋さんるーこぼんが移動販売車での営業を始めるまでは 赤い旅行カバンに本を詰めてカフェなどでお客様と会って本をお勧めする方法をとっていました。 この時はまだ取次さんとの契約をしておらず、賃貸アパート住みだったこともあり古物商の許可も取れませんでした。 すなわち、仕入れは中古のみ、古本屋さんで定価で買い切り。または自分用に買って読み終わった本を売る。 自分の蔵書を売る&貸すといった方法で本

          はじめかたのはじめに〜現在のカタチ

          移動式書店のはじめ方

          去る11月22日、オンラインイベント 「本を売る暮らしのはじめ方続け方」に語り手として参加させていただきました。 あれから一ヶ月。 本屋を始めたい人のお役に立てないかとあれこれ考えたのですが、本屋のはじめ方について、事例の一つとしてnoteに書き綴っていくことが一番だなと思い立ちました。 私が移動式本屋を始める時、参考図書もなく、事例もかなり少なく苦労してしたので^^; お金にまつわるリアルな話や戦略の話なども書いていきたいと思います。 まずはこちらの動画をご覧ください

          移動式書店のはじめ方