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楕円球の青春 造反

こんばんは。

大学での部活動、練習よりも、その周辺のことの方が覚えていて、ラグビーのnoteになりませんね。すみません。

とにかく、きつい練習をしていました。でも、オツムも動員して、賢いラグビーをしていたと思います。一つ上のY先輩が、言ってました。「ラグビー偏差値が高い。」2年の時の監督は、理論派。と言いながら、人間のやることなので、気持ちも大切にされた方でした。

理論は理論。グラウンドでは、骨軋むまで。おっとどこかの部歌。倒れるまで、走る勢い。

1年生は、ついていくので精一杯でした。オーバーワークですが、そんなこと、知ったことじゃない。先輩は、どんどん行きます。

で、怪我になる。

怪我人になると、タッチラインの外で、筋トレの日々。
でも、これが楽だったりして。一生懸命、筋トレのふり。
寮生は、怪我人になったら、日曜日の夜(門限無し、の夜)外出禁止なんです。そんなの、絶対、イヤダ!怪我人になりたくなくて、必死に練習していました。

以前話しましたっけ。二浪して、ラグビー部に入った、3人。3人ともある都立高校で一緒にラグビーをしていたのです。仲良く二浪して、仲良く憧れのA大学へ入学。ラグビー部に入部。でも、二年間のブランクは厳しく、練習もやっと。体力的にキツそうでした。

で、やはり、怪我しますよね。シン・スプリント、とか。

で、怪我人は、体力的には、楽なんです。

それが、上級生の逆鱗に触れて、ある指令が降りてきました。

「アイツらが明日グラウンドにいたら、全員siboru。」

1年には死活問題です。でも。

どうすんの?辞めてもらう?いや、そんなこと。
二浪して、やっとはいったんやで。そんな可哀想なこと、言えへん、
いや、誰か言わないと。siboられる。

夜の更衣室は、なんとも言えない空気が流れていました。

当の3人は、もう観念したような、諦めきれないような、、、

誰かが言いました。「そんなん、おかしいだろ。」
辞めることない。そんなん、おかしい。

そうだ、そうだ、そや、そや!
皆んなで、1年みんなで、なんとかしよう!

皆んなで考えて、監督さんに相談しました。元日本代表のロック、H監督は、「わかった。」とおっしゃいました。

次の日から、全体練習が終わった後、上級生が全員上がるまで、監督は、グラウンドに立ち続けられました。上級生は、渋々練習を上っていきました。監督、コーチの前では、siboriはできないのです。

1年生の造反は、なんとか、成功しました。その後、二浪3人組はやはり、体力が続かず、辞めていきました。残念でした。

うーん、監督の力を借りましたが、これは、少し、痛快な出来事でした。

昭和の大学の体育会です。いろいろなことがありました。
今は、入部に体力テストとかあるんですよね。体育会とは言え、学校の部活動ですから、希望者は入部できて、辞めるのも自由、というのが、いいですね。
では、はいちゃらばい。

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