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BlindRugby ぶららぐの面白さ#2 プレーのお供は龍角散

Blind Rugbyは、視覚障がい者と晴眼者が共に楽しめるRugbyです。
パラスポーツのラグビーでは、ウェルチェアラグビーやデフラグビーが有名ですが、負けず劣らずの面白さがBlind Rugbyにはあります。
このnoteを通して、Blind Rugby に興味を持っていただけると幸いです。

こんにちは、ぶららぐ東海 Sun Rabbits 監督の神宮寺です。
ぶららぐ初心者の私が、監督/コーチ目線で感じたことをぶらっとお散歩感覚でnoteにまとめていきたいと思います。
Blind Rugby の面白さを皆さんへ。

ぶららぐの面白さ#2   プレーのお供は龍角散

ジャーゴン、それはチームの共用語のことを言う。
15人制Rugbyでも、インド代表でのRugbyでも、どこにでもジャーゴンは存在する。ただ、 RugbyとBlind Rugbyでは、ジャーゴンの質が違う。

Rugbyにおけるジャーゴンは、一種のトリガーの役目として、その言葉を聞いたら瞬時に身体が反応するような使い方が一般的だ。

Blind Rugbyでのジャーゴンは、プレーに必要な言葉そのものだ。
視覚障がい者にとって1番の情報源は「音」
しかし、言葉を全部話していると時間がかかりすぎてプレーに影響が出る為(説明をしている間に状況が変化してしまう為)コミュニケーションを簡潔にして、すぐさまプレーに反映させるために、すべての言葉がジャーゴンそのものになっている。

例をあげると・・・
小さい距離のパスが「S」中距離のパスが「M」長距離パスが「L」
アタックのターンが「Red」でディフェンスのターンが「Blue」など。
そもそも相手にタッチをする時に「ターターター・・タッチ!」言わなければタッチに認定されないっていうのもあるけど、、、これはちょっとジャーゴンとは違うかな。兎に角、敵の状態も味方の状態も自分の状態さえも知る必要があるので、喋り続ける喋り続ける喋り続ける。その情報整理が早い方が勝負を優位に進めることができるから、皆必死で声をかけあうのだ。

Blind Rugbyでは全てのプレーにジャーゴンが発生するということ。
つまり、試合終了時には、喉がぶっ壊れる・・。 ということです。

今まで経験した「ぶららぐ」体験会や練習から予想はできていたので、試合会場には龍角散と大量の水分を準備して挑んだが、やはり潰れる結果に。。

久しぶりのカラオケで熱唱するサラリーマンレベルではなく、私も毎日ラグビーコーチとして大声を出している方なのだが、、、                     
ブラインドラグビーはあっさり自分の喉のキャパを超えてくるぐらい、喋り続ける必要がある競技だ。まるでカバディと同じように。

ブラインドラグビーは、選手間の中のコミュニケーション(意思疎通)だけでなく、外から声で支援することもできる。相手のゴールポスト下から、ようするに相手チームの背中側から味方チームに大声で指示をだせるのだ。

だけど、もうね、遠いのよ、味方の場所が。
毎回敵陣深くまで攻めてきてくれるわけじゃないから。自陣で張りつけになっている味方に向けて指示をだすとき、声のお届け先は、70m先なんよね。
この役割、フィットネスは使わないけど、孤独で過酷な声出し地獄なので、例外なく試合後は、喉が天龍(源一郎)状態よ。

ぶららぐは、グランウドの中にしろ外にしろ声を出し続けることになるが、声も天龍化するけど、チームの一体感がでやすいのも特徴だ。
皆で勝利に向かって声をはりあげる行為、それは面白いに決まっている。

どうでしょう、僕らと一緒にシャウトしてみませんか。
ストレス発散にも良いですよ。








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