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室生寺 ににふに 龍穴神社

実は泊りで熊野に行こうと計画したけれど、日曜日の熊野地方の天気が悪そうなので、日帰りで室生寺行に変更した土曜日です。

奈良県宇陀市 室生口大野駅。

室生口大野駅前から室生寺行のバスは満席!
みなさん、近隣の町から日帰りで来た雰囲気。


山を歩いて登ろうとしたのですが、駅前の案内さん曰く県道が土砂崩れで通行止め、バスも迂回するようです。

バス停降りたらすぐ、太鼓橋。
石楠花が有名なお寺です。
来月あたりから、蓮も咲きそうです。

真言宗 室生寺派。本山ですね。
天武天皇の勅命で役小角が建てたお寺。


以前もこちらに伺ったことはあるのですが、晩夏とか秋とかで、この季節ではありませんでした。いや~いい季節に来れました🦌


宀一山。べんいつざん。
室生の「室」のはじめと「生」終わりの字をとったよう。
ここ以外で「宀」の字を使うところを知りません。
「宀」は、覆うとか屋根とかの意味。

入山+金堂拝観をすることにします。
金堂の中は、スマホでは撮影OKらしいです。

金堂本尊特別公開中につき、スマホ撮影のみ可能。
デジカメは不可。違いは私にはわかりません。
右 
左 
 
中央 釈迦如来
右 薬師如来
文殊菩薩
右手前 
左手前 
薬師如来様
左手前 (うし)右手前 (ね)
十二神のポーズも気になるけど
後ろに控える大日如来さまめっさ気になる
なんでその舞台裏で出番待ちみたいなとこに?
大日如来さまの隣の、蔵王権現もよ。
なんでその、わざわざ光が当たらないところに?
逆側の聖観音さまも、そこ?
亥の後ろ。
みなさんのお名前。
陰にひっそりされている三名のお名前も当然あります。


大日如来さまたちがわざと暗くて奥まったところに佇まれていらっしゃるのが、ものすごく気になります。保護上の問題とは思えないのですが、何かあの配置に意味が?

金堂から弥勒堂。
石楠花の向こうには本堂。
本堂内は撮影禁止ですが、
ご本尊の如意輪観音さまがいらっしゃいます。
国内最小の、五重塔。


「女人高野」室生寺とか言われていますが、これは江戸時代になってからの話。室生寺派大本山になったのは、昭和になってからの話。時代の変遷と要請?ともに、形式が変容したようです。昔からの~と思っていても、よくよくみるとそれほど昔からの話ではないことってありますね。

バスは満席だったのですが、
境内は混みあうといった感じではなく、ほどよい賑わい。
大型連休中はもっと人が多いのでしょう。

いい季節に来れたと思います。
奥の院へ向かいます。
700段あるんやで。普通の階段と違うのやで
と門前の回転焼屋のおばーちゃんがゆうてた。
山中の川の水源は、時々枯渇。
脇道に仏様
てくてく。
奥の院からの里の景色はとても良かったのですが、
撮影技術のなさでわからないことに・・・
何が何だか・・・
絶景でなくただの絶望。
上までのぼれそうで、のぼれない。
つい、この綱持ちたくなって鳴らしました。
でも、私以外は誰も試みていませんでした。
みんな大人なの?大人は鳴らさないの。
奥の院から、戻ります。
いい時期やに。
花盛りやに。
北畠親房の墓があります。
「神皇正統記」書いた南朝の人。


北畠親房の墓といわれるものがこちらにあるというのは、ちょっと興味深いところです。

寺に縁、由緒あるのが
天武天皇
役小角
空海
というあたりは一続きな感じがあるのですが。


北畠親房の墓は五輪塔。
受付逆側の本坊と慶雲殿のあたり、とても美しいお庭。
でも、動線でないのか人がほとんどいなかった。
人はいないけど、蜂はけっこうおった。
「スピリチュアルスポット」って
なんで片仮名にするん。
「パワースポット」もだけど、なんで。
私だけそう思うのですか。そうですか?
この近く、長谷寺門前町もこういう眺めですね。
いいですね。


室生寺と龍穴神社はあわせて参拝。
徒歩10分程度離れています。歩道が整備されているわけではないので、ゆっくり走る車の隣を歩かねばなりません。

龍穴神社に向かうと、でたに!ににふに!!
而二不二 神木 ににふに

でたー🦌
二にして二にあらず
而二不二 神木
一つだけど二つ
二つだけど一つ
而二不二 ににふに
二面性。分かちがたさ。


中田さまの記事がこの周辺に詳しい🦌


そしてここらで唐突に「エーデルワイス」の音楽があたり一面に流れました。12:00の時報のようですが、鐘の音とかではなく、「エーデルワイス」。12:00に鐘がつかれるとかサイレンのような音が鳴るとかはあるけど、これが聞こえるのはここが初めてです。宇陀市のセンス。

ににふに神木の隣、龍穴神社

神社の敷地自体はそれほど広くありませんが、
冷気と霊気と、霧のようなものがかかる、
神々しい場所です。


この美しい室生川、宇陀川も、下流には「龍鎮橋」「龍鎮神社」があります。龍は河川の象徴、やはり古来よりみなさん、畏れと敬意をもって川と向き合っていたのですね。

ににふに もどきが ここにも。
連理・・・

「連理」な~・・・どうしても白居易の「長恨歌」のラスト「在天願作比翼鳥 在地願為連理枝 天長地久有時尽 此恨綿綿無絶期」と結びつきます。
「天にあっては比翼の鳥 地にあっては連理の枝にと願う 天地尽きることあれどもこの恨みは綿々として耐えることなし」

・・・この長恨歌ってどういう感想を持つのが適切なのか、私は全くわかりません(汗)・・・私のような人間は完全にしらっとしてしまう・・・(-_-;)


この後、龍神の奥宮まで行こうとしたのですが、ちょっとこの日の交通量と道路事情から諦めました。バイクが多くて。


キキさまのところの記事は詳しいです。


とりあえずここから歩いて下山を試みます🦌
駅前の案内所では、通行止めで歩けないって言われたけど、さっき室生寺の受付で「歩ける道ある」って聞いたもんね?


続く。


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