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青春18きっぷ 【2022年春】全5回

2022年の春の「青春18きっぷ」の5回分で、関東平野を巡りました。

「海から上る月を見たい」と思ったことがきっかけで、銚子の海へ行くことからスタート。そして、かつて「香取海」と呼ばれていた利根川を遡る旅となりました。

2回目は香取海の北側を筑波山を取り囲むように巡り、3回目は利根川の源流である水上まで遡り、4回目は関東平野の西端を南下し、5回目はかつて「海上(うなかみ)」と呼ばれていた房総半島の南を海沿いに回りました。

JR 青春18きっぷ(2022年春)



新橋から銚子まで直線距離で約100kmですので、半径100km圏内の関東平野の際を巡ったことになるのですが、実際に電車に揺られながら、見える景色が変化して行くことや、それに呼応したような【駅名】に触れるうちに、『古事記』や『日本書紀』の<神代 上>の冒頭の記述は、関東平野ができてゆく様子だったのだろうなぁと思いました。

縄文人と呼ばれる約1万6000年前に日本列島にやってきた人々は、長い長い年月をかけて、日本列島がだんだんと今の様子になっていくのを見て、語り継いできたのかもしれません。

■1回目 3月14日(月) 下総国(千葉県)

 新橋ー千葉ー成東ー銚子ー成田ー新橋
 (横須賀線・総武快速、総武本線、成田線、総武線快速)

【銚子の先の犬吠岬から上る月】

昼間に上る月は白くて、ちょうど半月でしたので海に浮かぶクラゲのようで、だからクラゲのことを「海月」と書くのでしょう。


■2回目 3月24日(木) 常陸国(茨城県)、下野国(栃木県)

新橋ー東京ー土浦ー友部ー福原ー小山ー渋谷
 (上野東京ライン、常磐線、水戸線、湘南新宿ライナー)

水戸線「大和駅」の手前からの筑波山
水戸線「大和駅」付近からの筑波山

筑波山は見る場所によって姿がいろいろに変化することがわかりました。水戸線にある「大和(やまと)」という駅近くから見える筑波山は、奈良の二上山のようで、ああ本当にここはヤマトだと思いました。


■3回目 4月1日(金) 上毛野国(群馬県)、下野国(栃木県)

新橋ー高崎ー新前橋ー水上ー新前橋ー小山ー渋谷
 (上野東京ライン、上越線、両毛線、湘南新宿ライナー)

上越線「敷島駅」付近

上越線の途中の駅に「敷島」という駅がありました。榛名山の麓のなんとものどかな眞秀の地。「大和」の枕詞の「しきしま」の「しき」は奈良の三輪山の麓の「磯城」というところですが、榛名山と利根川の位置関係と、三輪山と初瀬川の位置関係が相似形です。


■4回目 4月4日(月) 上毛野国(群馬県)、武蔵国(埼玉県、東京都)

新橋ー高崎ー高麗川ー八王子ー四谷
 (上野東京ライン、JR快速アーバン、八高線、中央線中央特快)

八高線のたんぼの風景

八高線は山際をずっと走っていて、田んぼが広がっていました。この景色は京都の南の大山崎に似ていて、とても懐かしかったです。

■5回目 4月7日(木) 上総国・安房国(千葉県)

新橋ー君津ー上総一ノ宮ー千葉ー新橋
  (横須賀線・総武線快速、内房線、外房線、総武線快速)

外房線の田水と鯉のぼり

内房・外房線は山の木の種類も違っていて、もうすでに田んぼに水が張ってある田水が多く、白鷺をたくさん見ました。春の南房総は桜と菜の花と田水と白鷺がいる景色です。


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