住んでみたい街ランキングとか、最近はいろいろなランキングデータがネット上にあふれているが、そもそもアンケート実施者が不動産会社だったり、対象者の選定が偏っていたりするので、私はあまり信用していない。

旅行先ランキングもしかりである。

旅行会社が、企画商品を売りたいときにどうやってお客に売り込むかを考えれば、一番信用されやすいのがランキングデータであることは想像に難くない。

人気の観光地だから（旅行会社が勧める）モデルコースを回って楽しみたいというのであれば、旅の醍醐味をあまり味わえないのではないだろうか。

行ったことがない土地で、何を目的とした観光をするのかを自分の中で考えて計画を立てることがどちらかといえば有意義ではあるし、もしかしたら日常生活や普段の仕事につながる発見があったり、既存知識との関連付けによって物事をより深く理解できたり視野が広がったりするものである。

たしかに、友達と人気の観光地に行ってパーッと解放感に浸って遊びまくるのも楽しい旅ではある。

でも、本当は旅を楽しいものにするために、自分が友達に合わせていたりとか、無理に自分の中で楽しんでいると思うようにしたりしているのであれば、その旅行代は割に合わないだろう。

そんなことなら、一人旅で自由気ままに行動するほうが、誰に気兼ねすることもなく、すべてにおいて自己責任で片付けられるし、満足度もそれなりに高いだろう。

今日は、マガジンにも収録している「政令指定都市めぐり」シリーズをもう一度振り返っていただければうれしい。

２０ある政令指定都市の中で、神奈川県相模原市が一番スキが多かったのが私には意外だったのだが、あなたならどの政令指定都市に一番行ってみたいだろうか。

迷う場合は、同じマガジンに収録されている「４７都道府県を詠む」シリーズも参考にしていただけると良いだろう。

それではみなさん、ゴールデンウィークを思う存分にお楽しみください。