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不恰好経営


「不恰好経営」を読了しました

不格好経営」DeNAの南場智子さんが2013年に書かれた本。
過去の失敗と苦労、DeNAを作った人々について綴っている。

DeNAの南場さんについてはこちら。


私は南場さんに会ったことがある。
会ったというより直接見た。

ある就活イベントの登壇者だった南場さんは私の席の丁度前の席に着席した。
立つ姿勢、座る姿勢がとんでもなく良くて驚いた。オーラがあった。

以前からPIVOTの「9questions」や当時始まったばかりのDeNAのYouTubeチャンネル「事業家のDNA」を何度も見ていた私は心躍った。
このイベントに参加すると決めたのも南場さんが登壇すると知ったからだった。

講演では壇上に用意された椅子には座らず、マイクを持って縦横無尽に動きながら、我々就活生に向けて語ってくださり、非常にモチベートされた。

入社する企業を決める際にも南場さんの言葉は大いに参考になった。

「不恰好経営」から今の私が感じた事

「不恰好経営」から感じた事は3つある。

  1. 降伏する重要性

  2. 「こと」に向かう重要性

  3. 新卒はスポンジ

である。

1つ目に関して、本文の中に書かれているが、南場さんはマッキンゼーで入社初期は活躍できず、転職を決意していたらしい。
しかし、自分がバリューを発揮できないという事を正直に周囲に話し、もがき苦しむのを辞めた最後のプロジェクトで結果を出し、転職する事を辞め、その後もマッキンゼーで活躍されたそうだ。

高森勇旗さんの降伏論でも似たような話があった。
自分が上手くできる、できるはずと思っているうちは上手くいかない。
私は上手くできません、降伏しますと言うと途端に上手く事が進み出す。

恐らく人は素直であるようで素直になりきれないのだと思う。
自分自身、何人かの意見を聞いてその中から何かいいとこ取りをしてやろうと思ったり、アドバイスにも少し自分なりの工夫をしたりした事が過去たくさんあり、素直でなかったと思う。

思考、行動、全てを完コピするべきと受け取った。
今日も日雇いの引越しバイトで棚の包み方を教わったとき、降伏が頭に浮かんだ。
分からない事を分からないと正直に言う事、棚の包み方も自分なら右側から取り掛かりそうなところを社員さんが左から取り掛かっていたので完コピして左から取り掛かった。
小事ではあるが、降伏できた瞬間を感じる事ができた。
この積み重ねで自分を変えていきたい。

2つ目に関して、「こと」に向かうとはDeNAで働くすべての人の共有の価値観で本質的な価値の提供に集中することである。

私は現在大学院生として研究を行っており、教授に向けて進捗を報告する事がある。
正直私はこの時間が非常に苦手で、教授の部屋に行くのが嫌になり、ジリジリと時間を過ごしてしまう。
無駄に報告資料の体裁を整える事にこだわったり、教授から何を言われるかと想像するなど良くない行動に走る。

本来の進捗報告の目的は研究をより進める事にあるのに、自分の感情に負け、本質から逃げてしまっていることを反省している。
本質的な目的に向けて全力で行動する。

3つ目に関して、南場さんは本の中でも↑の動画でも同じ事を言っている。
「コンサルで染み付いた癖を取るのに苦労しているんだ」
である。
起業家、事業家である南場さんにとってはコンサルで染み付いた癖が邪魔をする事があるのだろう。

それ以上に驚いたのは本が出版された2013年、↑の動画は2022.23年。
南場さんほどの優秀な方が10年経っても思考をリセットする事が難しいという事だ。

この話からファーストキャリアでどのような選択をするかがとても重要だと感じた。

まとめ

  1. 降伏する重要性

  2. コトに向かう重要性

  3. 新卒はスポンジ

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