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BIG3 500KG達成時の感想

BIG3 500KGの達成と違和感


筋トレのBIG3とは、ベンチプレス、スクワット、デッドリフトの3種目のことである。

私は高校1年生の12月頃から野球の為のトレーニングとしてBIG3を始めた。

始めた当初に設定した目標が体重80KGにすること、そしてベンチプレス120KG、デッドリフト200KG、スクワット180KGの合計重量500KGであった。

そこから高校時代は週2回、浪人時代は2、3週間に1回、大学時代は週5日トレーニングをした。
そして、大学4年生の1月、浪人時代を抜いて6年がかりでベンチプレス130KG、スクワット170KG、デットリフト200KGの合計MAX重量500KGを達成した。

とてつもなく嬉しいはずだった。
ベンチプレス130kgが最後だったのだが、挙上し、ラックにバーベルをかけ、体を起こした。

「ん?達成感がない。なぜだ。」「まぁ嬉しいぐらいの感情。なぜだ。」

もっと喜び、ガッツポーズをするくらい喜びを爆発させると思っていた。が、それがなかった。

なぜ達成感・高揚がなかったか

なぜ達成感や高揚がなかったかを考えると2つの理由が考えられる。

  1. 野球を引退した後に、達成したから

  2. 目標を600KGに設定しなおしたから

野球のために筋トレを始め、目標を立てたのに、達成時には引退していた。
目的を達成したのではなく、手段を達成しただけだった。
マイルストーンであった500KGを達成した体で野球をしてみたかった。

2つ目に関しては、当時コーチングや目標設定の重要性を学び、セミナーで受けた方法を取り入れた。
BIG3が485KGまで達していた私は、目標の500KGはすぐ達成できるものと考え、いつも通りのトレーニングを繰り返していた。

結論、目標を500KGに設定していた私のBIG3の重量は485KGから2年間びくともせず、停滞した。
にもかかわらず、目標を600KGにした途端、1か月たたないうちに15KG以上伸びた。

学び

このことから学んだことが3つある。

  1. 自分は目標に近づくと手を緩めてしまうという悪癖があること

  2. 目標を定期的に更新することでそれを打破できること

  3. 目標を更新するときは計画から外れた抜本的な見直しを行い、高い目標を設定すること

3つ目についてもう少し詳しく説明したい。

3つ目を言い換えると抜本的な見直しが必要なほどの目標を再設定することで現状を打破できるということである。

私は500KGという目標を設定していたが、485KGまで来るとこのまま継続していれば達成できると思っていた。今はこの時には成長はすでに止まっていたと反省している。
なぜなら成長しなくても達成できる目標だからである。
成長しなくても達成できるから努力を怠り、工夫をしなくなるのである。
トレーニング自体はきちんと継続していたが、以前よりどうやったら上がるかを考えて居なかったように感じる。

そこで、私は目標設定のセミナーを受け、目標を600KGに変更した。
500KGも達成していない485KGの人間が600KGを目標にするとどうなるか。現状とのギャップに若干の諦めが入ってくる。
この若干の諦めが抜本的な行動の変容につながった。

485KGから600KGにするためには、恐らくトレーニングニューや食事、そもそものフォームを改善しなくてはならなくなる。
そこで最もインパクトがでかそうなフォームの改善から取り掛かった。
この時、いつもの自分ならYouTubeなどで調べて改善をしていると思うが、この時は抜本的でなくてはならないというマインドなので、そのいつも通りも否定した。そこで考え付いたのが、「人に教わる」である。

その日のうちにベンチプレッサーの選手が行っているベンチプレスのパーソナルトレーニングに申し込んだ。
そのパーソナルを受けた2週間後、ベンチプレスが15KG伸びて、BIG3 500KGを達成したのである。
こんなもんかとあっけにとられ、達成感や高揚感はなかったが、目標は達成した。

最後に

最後に1つ提案がある。
個人の目標は達成率で見るのではなく、成長率で見るのはどうだろうか。

目標を600kgにしたという事は500kgを達成しても目標達成率は0%である。
一方で成長率は103%である。
これで生きたほうが楽しいし、実際に前に進んでいる。

幼い頃から受験や野球などで達成 or Not になりやすい目標を掲げることが多かった気がする。
今後、成長率で見ることで達成が難しい目標を立て続けることができつつ、到達点は忘れず走れるではと思う。



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