「私たちのためだけの偶像」についての考察

ルナノナミダのエピソードの一つに「私たちのためだけの偶像」というなんというかAIと物理的肉体を組み合わせようとしたエピソードが存在する。

基本的な設定は下記の通り
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十分に発達しきった社会において、汎用アンドロイド「シーア」が発売される。
「シーア」のAIは一つの巨大サーバで管理されており、クラウドによって機能している。
「シーア」は複数の肉体を持ち、各オーナの元で「あなただけの偶像」として活動する。
「あなただけの偶像」を達成するために各「シーア」の個体には「パーソナライズ」用の領域が存在し、そこはクラウドと同期されない。
そのため、「シーア」は「あなただけの偶像」として存在し、振る舞う。
それはそれとして、「シーア」には金額別に複数のボディが存在し、
もちろん庶民は高額なボディを購入することは出来ないのでオリジナルモデルの廉価版モデルを購入する人が多い。
最高級モデルは、歌や踊りをこなし、傷がつけば赤い血が流れ、
人と変わらない柔らかい皮膚を持つ。
そういった高級モデルは2億、3億と値が張るため、基本的には一般庶民が持ちうるものではなく、企業等が所有しており、イベント等で活用される。
各「シーア」個体の「パーソナライズ」用の領域はクラウドと同期されないが、ユーザが望めば一部を同期し、全「シーア」の共通認識を変更することが可能。
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という、私の理想を詰め込んだAIアンドロイドなわけですが、
何がいいかって、「あなただけのシーア」が廉価で手に入っても、
高級アイドル路線の「シーア」も同時に存在して人々に受け入れられるってところがいいんですよね・・・。

>各「シーア」個体の「パーソナライズ」用の領域はクラウドと同期されないが、ユーザが望めば一部を同期し、全「シーア」の共通認識を変更することが可能。

ここが結構重要な部分で、
クラウドの「シーア」AIに対して、「パーソナライズ」データを学習させることが出来るんですよね。
そうすることによってアイドル「シーア」に会いに行った場合においても
自宅用「シーア」と同じようなふるまいをしてくれるんですよね・・・。
ただこの機能はかなり諸刃の刃で、中央集積されるクラウドデータに「パーソナライズ」データが混ざることになるので、悪用されると全性癖が世界中にばらまかれるという悲惨な事態に・・・。
まあ、私が使うのなら、名前とどう接して欲しいか、位のデータしかクラウドにはあげないかなあ・・・。

こういう架空のSF設定をじっくり考えてると
え、じゃあ、これ法律的にどうなるの?技術的にどう?セキュリティ大丈夫?みたいな考察が捗るので結構好きなんですよね・・・。
今のところ各方面の知識がないので、
私の作品ではその辺適当になっちゃってますけど。
こういう考証をしっかりしてる作品っていいよね・・・。って話。


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