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マラソン大会で走るのをやめた話

こんにちは、るのです。
まだまだ暑いですが、ひっそりと夏の終わりがこちらを見ているような気がする今日この頃です。

そんな中、最近ふと思い出した子供のころの思い出があります。
そこにちょっと思うところがあったので、今回は自分語りをしていきます。



小学生のころ、毎年学校でマラソン大会がありました。
私は超を越える運動音痴で体力もなく、運動系の行事は憂鬱なタイプ。
案の定このマラソン大会も、喉の奥に血のような味とまだゴールにたどり着かない絶望を感じながら毎年走っていました。
いや、どちらかというと「走らされている」という感じ。

ある年(確か5年生くらい)の秋の日もまた、マラソン大会がありました。
コース終盤で息が上がっており、もうすでにゴールした子もたくさんいます。走るのは学校のグラウンドなので、まだ走っている人はもろバレです。
とてつもなく苦しく、恥ずかしい。
(目立つのも嫌いですから。ましてや見苦しい姿を晒すなんてもはや地獄)

そんな感じでのろのろ走る私の視界に2人のクラスメイトが飛び込みます。
その子たちはなんと、走らずに歩きながらおしゃべりをしていたのです。

普段の私ならその子たちを不真面目と軽蔑していたかもしれませんが、この時の私は「じゃ、私も走るのやめちゃお」と素直に思い、歩いて呼吸を整えることにしました。
そこでちょっとクールダウンした私はまた走り出し、おそらく相当遅いタイムですが、ゴールできました。

ところがその日家に帰ると、思いがけず妹に責められたのです。
「マラソン大会中るのが歩いてるのを見た、恥ずかしかった」と。
(他の子に自分の姉が歩いてるのを見られたとか、そういったことがあったのかは忘れましたが)
それを聞いた他の家族にも笑われ、悔しく腹立たしい思いを抱えて一日が終わったのでした…



本当に唐突にこれを思い出しました…。

このエピソードを今振り返って感じる感情は、
恥ずかしい、怒り
ですかね。当時と変わってない。

じゃあこの話のどこが恥ずかしい要素、怒り要素なのかというと…

恥ずかしい要素

  • みんな走る中自分は歩いてしまった(変に目立ってたかもですね、ずるさもありますし)

  • 情けない姿を妹に見られていた

  • 他の家族にも笑われた

怒り要素

  • 苦しい思いを家族に理解してもらえなかった

  • 運動が苦手な子がさらし者になるようなマラソン大会そのもののあり方(これはどうしようもないですね…)

  • 他に歩いてる子もいたのに自分だけが責められた

ここまで考えてちょっと思ったことがあります。
「そもそもマラソン大会中歩いちゃだめなの?」

当時は妹からも責められましたし、我ながらせこいことしたなあと思って恥ずかしくなっていた節もあります。
この感情は正当なものなのか、ふと気になりました。

そこで不肖るの、ググりました。文明の利器は答えを知ってるはずです。
そしたら7年前のものですが、こんな記事を発見。

プロの方が書いた本を紹介する記事でしたが、この方の考えは、
歩いてもよい
厳密にいうと「ゆっくり走って速く歩く」とのことで、完走のために歩くことを推奨されてすらいるようです。
この記事以外にも、歩いてOKという旨が書かれたものがいくつかありました。

つまり、歩くのが恥ずかしいのはお門違い
学校のマラソン大会のルールとしても、歩いてはダメなんてなかったはず。
だから私はこの思い出を恥ずかしいって思うのをやめることにしました。

また、当時私の家族は歩いてもいいということを知らなかったのかもしれません。だから責めたり笑ったのでしょう。
なので怒りを感じるのもやめます。(理不尽さは残りますけどね!)

そうすると、この思い出は
苦しかったけど自分なりの方法で最終的にはゴールしたよい経験
に早変わりしました。すばらしい!



こうして過去のトラウマを1つ克服した私は、香ばしいことを考えました。
マラソン大会は人生の縮図なのだと。

我ながら、n番煎じの香ばしい香りがします。
でも結構筋は通ってると思うのです。

人生にはいろんな課題があります。人生そのものすら大きな課題みたいなもんです。それらの解決策は1つじゃないことが多い。

だから自分ができる方法で課題を乗り越える(ゴールする)ことができれば、誰かにそのやり方に難癖をつけられても「確かにあなたとは違うやり方だけど、でもゴールしたし。」って自信をもっていいのかなと思いました。
もちろん、常識の範囲内でという前提はあるけども。

また、「自分ができること」だけではなく「こうやって解決していきたい」というこだわりを貫ぬくのもありかと思います。
マラソン大会でいうと「息がどんなに切れても絶対に歩かない」みたいな。
こっちの方がかっこいいかも。体力なしお化けの私には厳しいですけど。



ごちゃごちゃ書いてきましたが、
自由が利く状況なら、自分なりのやり方貫いていいんだよ
というのが今回の結論となります。

自分語りするの、なかなか楽しかったです。
ここまでお読みいただいた素敵な方々、ありがとうございました!!