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楽しみが生まれた

その後
置かれなくなった、空のペットボトル
社会人は時に、社怪人となる光景を目にする
それはいつも使う着替える為に
割り当てられた縦長の身長ほどの高さのロッカーが
立ち並んだ最小スペースに最大人数が可能な
効率的なロッカー群室の中で起こった
まず最初の光景は
昨年の11月末の事である
自分が使っているロッカーから向かって右
何個目か忘れたが1m先のロッカーの扉が破壊されていた
この犯人は分かっている
犯人は破壊されたロッカーの向かって右隣のロッカーを
使用しているため息と歩くスピードがゾンビの男
この男はもう何年もこのロッカー群室で出会うが
いつも落ち込んでいる
数週間前にその破壊された扉のロッカーの上に
飲み干した空のペットボトルが日に日に並びだし
4本まで溜まった所で
ちょっと好奇心が現れた自分は
その日のお昼に
綺麗に4本のペットボトルを片付けて捨てた
そして次の日
また新しくペットボトルが1本置かれていたので
また綺麗に片づけた
さてこの後どうなるのかが気になって
毎日楽しみにしていたが
もう飲み干しのペットボトルが置かれる事は無くなった
なんて面白くない現実なんだ
4本もペットボトルを平然と置き去りにする器なのに
それが片づけられると何も対抗しないのか
そんな器でよくも4本も平気でペットボトルを
並べる事が出来たもんだ
あまりの詰まらなさに落胆してしまった
この社会人は社怪人になり切れ無かったのだ
ではもう直せない破壊されたロッカーの扉はどうだろうか
昨年の11月末から今も破壊されたままじゃないか
この破壊した男は今も平然と近くにいて
同じ時間を過ごしている
駐車場で止めてある車種も知っている
不安定に停車位置を変えている
停車する時間もまちまちだ
今年に入って
このロッカーで出会った事は無い
駐車場に車があるという事は存在している
次に社怪人になるのはいつだろうか
それが楽しみになった

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