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「パリピ孔明(第9話)」金とゴーストのスターにどう立ち向かうかという最終戦

EIKO、いやBBラウンジのオーナー小林をつぶしにかかっているのが前園ケイジだとわかったことで、孔明が仕掛けたことの結論は最終に続くとなった今回。こういうつなぎ回になると、音楽シーンが少なくなるところがこのシリーズの欠陥ではあると思うのだが、三国志的展開を見せるためには仕方ないことなのか?面白いが面倒臭い原作だということだろう。

それよりも、前園ケイジというキャラが、金持ちのボンボンで、音楽的才能は頭打ちだったにも関わらずスーパースターを名乗っているというところが面白いというか、つぶしがいがあるように設定されているところが重要なことなのだろう。昔から音楽界にはこういう感じのものがあるようには思える。今でさえ、日本のそれは金の動きで「紅白」も「レコ大」も行われるわけで、21世紀の1/4を終えようというのに、こういう感じは昭和のままであったりする。もうそろそろ変えていかないと日本のエンタメは本当に危ういぞと思ったりもするが、まあ、自浄作用がないなら、革命児が現れて何とかなるのだろう。そう、ここでの孔明は音楽業界に革命を起こそうとしている軍師だ。

そういう意味では、前園が「イースト&サウス」というグループにゴーストライターをやらせてるようなことはすぐにバレることのようにも思えるが、というか音楽の作りを見ればわかること。こういうのがバレないというのも何だが、昨今はAIが音楽を作ってしまう時代である。ゴースト頼まなくてもコード進行などを簡単にパクれる時代なわけで、こういう脅かされて曲書かされてる的な話もちょっと古臭さは感じたりする。そのパクリ疑惑を探るためにタワーレコードに行く孔明。そこで、客の詩羽に出会うシーンがあったが、彼女の出番はここだけ?

そして、歌を他人に書かせてスターになった前園は、今度は孔明の戦士たちを奪おうとする。KABE太人が孔明にどこまで説明されて、最後の反逆展開になったかはここまででは見えないが、この展開は全て孔明の策略っぽいですよね。最後にどんな感じで前園がギャフンと言わされるかは楽しみ。

ということで、サマーソニア3日前での、EIKO大ピンチの回なわけだが、そのEIKOがあまり危機感を感じてない描き方はイマイチかな。上白石萌歌がそういう芝居ができないということもあるのかもしれないがね?そう、彼女、このドラマではもう一つ魅力が前に出ていない気がする。そのあたりもドラマとして最終回前にもう一つ盛り上がらない理由か?

とにかくも、次回が最終回ということ。サマーソニアのステージを徹底的に魅せるドラマにしていただきたいものだ!


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