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「18/40~ふたりなら夢も恋も~(第3,4話)」妊婦の周囲の整理がついて、大人の恋愛に加速がついていく!

先週、書きそびれてしまったが、続けてみていくと、面白くはなってきた。ネットではほぼ無視されてる感じだが、昨今は気を衒った話が多い中で、正攻法の青春、恋愛物語というところで、私は嫌いではない。とはいえ、福原遥の家族も、深田恭子の家族も欠落している家族だ。昨今はまともな家族がいる場合は、その家族自体の物語はメインストーリーにならないことが多い。それも時代なのだが、いわゆる欠落のない家族のホームドラマも見てみたいと思ったりもする。そんな書き手もいなくなってしまったが・・。

(第3話)
この回は、たまたまの流れで福原遥のお腹の子供のことが、父親の安田顕にバレたというところが大きいのだろうが、そこにはあまりドラマとしてフォーカスがかかっていないような気がした。もはや、親の意見などどうでもいいという態度の脚本であるわけだ。まあね、怒り心頭で、「おろしてしまえ」というのは、ちょっと辛い発言ですよね。そして、安田顕の職業は消防士だったのですね。もしかしたら、「ハヤブサ消防団」に入っていてもおかしくない感じもしますが、こういうシンクロみたいなのは珍しいですね。なんか、ダブってしまうほど、こちらのドラマには不利な感じもします。

とにかくも、父親に秘密がばれ、深田恭子も福原を守ろうと車を買うという結末。ここまでの、行き当たりばったりな深田の心が、この辺りで明確になってきたことはわかる。そして、彼女に近づく、上杉柊平が有名人だったことも居酒屋でバレるということで、それなりに話が動く3回目だった。

(第4話)
この回は、まず上杉柊平の野球選手の姿の回想から始まり、そしてラストは上杉が深田に「好きです」という。その間に、福原遥の周囲に子供のことがバレていき、もう次週は出産らしい。なかなか早い展開で見ている方は心地よいが、深田の恋愛と福原の出産、そして夢を追うことがどうシンクロしていくか?という話なのだろう。この4話、ここまでで一番しっかりした構成だった。

しかし、最後に鈴鹿央士が、高嶋政宏の息子だったというのはなかなかサプライズ!高嶋がここで福原と対峙することで、キュレーターへの道がひらけていくのだろうか?若いキュレーター発掘企画は、佐野ひなこに振られるような感じだったが、ドラマの中で佐野にそれが告げられてないということは、話はまだまだどうなるかわからない状況なわけですよね。子供がどうよりも、福原の夢がどう未来に開いていくかのドラマがきちんと見たい私だったりします。

そして、安田顕が深田に直接、娘と暮らしていくのを頼み、そして、無理なアルバイトも続けることがなくなり、学校も休学の方向で進むのは、なかなかうまい整理の仕方だったと思った。まあ、福原の心の中は周囲に振り回されてる感じではあるが、18歳の娘ならそんなものだろう。

とはいえ、大学の教室でLINEで妊娠している?という噂を流す同級生たちはかなりゲスな描き方。大学というところには、実際、子供を連れて通う生徒もいたりするので、こういう子供っぽい大学生の描き方はあまり感心しない。逆に妊婦であることに興味を持って学生たちも「協力する」という方向にここも持っていくべきだろう。

協力といえば、アルバイトしているカフェの店主、坂口涼太郎がなかなかいつもと違って好印象で出てますよね。週末の「らんまん」での分家の息子が「こんな大きな家は自分では支えられない」と吐露する演技も良かったですが、少し、この辺りで彼の変わった雰囲気をデフォルメするところからイメージチェンジなのでしょうか?これから期待できそうな感じですね・・。

次週は、出産でその先の章に進むということでしょうが、上杉と深田の恋愛も美しく描いて頂きたく、期待しております。



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