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「弁護士ソドム(第6話)」戸籍売買からの養子縁組詐欺。そして、大きな獲物が見えてくる

来週が最終回。計7回のドラマということもあり、ほぼ中弛みがないままにドラマがここまで進んできた。実際、ワンクールで9回〜11回のドラマが多いわけだが、それをスムーズに書き切れる脚本家がなかなか少ないのが事実なのであろう。役者のスケジュールとかもあるから、あまりイレギュラーなことはできないのかも知れないが、連続ドラマの在り方をそろそろ考え直す時ではないかと思ったりもする。

今回は、福士蒼汰が探し続けてきた「牧師」と呼ばれる詐欺師の元締めが死んで、福士が落ち込んでいるところから。そんなところに、玄里が介護現場で起きた事件を持ち込んでくる。養子縁組を勝手にやられて、その結果、養子が借金をしてその保証人にされていたことで一気に多額の借金が降りかかったという話。

そして、戸籍を調べると、確かに多くの養子が勝手に戸籍に入れられていた。そして、被害者が印鑑を介護士に渡していたことが分かり、その女を追うが、突き詰めたのは違う女。そして、この話はここからが本筋なのだが、その捕まえた女は、戸籍をあるところから買ったというのだ。そして、戸籍売買をしてる銭湯でその実態を掴む。ここで、売買をやってる男役の山寺宏一、なかなか雰囲気がある感じでしたね。こういう人が隠れてこういう商売してそうですものね。

戸籍売買といえば、昨年の映画「ある男」を思い出す。地方に流れてきた男と結婚して幸せな生活を送っていたが、彼が事故で死んで、親族を呼んでみると、その写真はその人ではなかったというもの。世の中で戸籍売買というのは結構あることらしい。本当に、こういうのがオレオレ詐欺と組み合わされたりもするのでしょうな。印鑑制度自体が役に立っていないということか・・?それをなくしてマイナンバー一本にしたらもっといろんな詐欺ができそうですものね。本当に、マイナンバーはこれから問題しか起こさないと思うよ・・。

そんな事件が解決して、福士が玄里の隣で笑っていたのは、彼の本質が現れたというところなのだろうが、これあまりクールではないですよね。この主人公は最後の最後にいい人になればいいのでは?と思ったりします。

そして、この案件から、「死んだ牧師も戸籍を買っていたのではないか?」という話になる。そして、その実態が分かり、牧師が生きているかもという話になる。それとシンクロして、玄里が竹中直人の腕の傷を見て、小さい頃の裁判の記憶を思い出し、竹中が牧師であることを知ってしまう。そして、玄里は囚われるという流れ。

次週最終回前に、綺麗に牧師の正体が分かり、さあ、彼がどう退治されるのかというところ。連ドラとしては心地よいラストへの流れである。

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